私の物語

□番外編
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side:Marui




ブン「あれ、これあいつのケータイじゃね?」


切「忘れたんスかね?」


仁「アホじゃろ。忘れたのは誰でも分かるぜよ。」


切「うっ」




 俺は傘のケータイを手に持って、ふーんと見る。
そして、電源をつけた(スマホ)
あ、




ブン「誰だ、これ?」


仁「色がカラフルじゃな。」


切「先輩たちみたいっスね」


ブン「うるせーよ、赤也」




 左からスマホの画面を覗き込む赤也の頭を叩く。
「酷いッス」と言ってるのは気のせいにしておこう。


 画面、というか、トップ画には、プリクラを一緒に撮ったのであろう、ぎゅうぎゅうづめの大人数がうつっていた。
 黄瀬君に前話していた、赤司くんや黒子君まで入ってんじゃん。
と、いうことは、部活とかだなー。


 そんな風に浸っていたその時だった。




 ♪〜



全「煤I?」


切「ど、どうするんか!?(汗」


仁「オレは知らんっ(汗」


ブン「え、お、おい!」



♪〜





 さっきまで食い付いて見てたけど、なんでこういうときだけ、後ろに下がるんだよぃ!!


じっと待っても鳴り止まないから、出るか。
てか、紫原って誰だ?




紫「《やっとでたー。
  ##NAME4##ちん、なかなか出ないから切ろうとしてたんだよー?》」





 ゆったりと紫原という奴は話し出す。
この声の高さからして、男だろうな。




紫「 《##NAME4##ちん、聞いてる?》」


ブン「・・・(汗」


紫「《・・・あー、わかったー。
 キミ、##NAME4##ちんじゃないでしょ?》」


ブン「・・っ(汗」


紫「《あらら?あたった?
 また、ケータイ忘れていくなんて》」



 やっぱ、分かるよな・・・
やばいな、これ。

 そう思ってると、「あのさー」と、電話の向こうで話を続ける。




紫「《いちおー、聞くけど、##NAME4##ちんとは、付き合ってるってわけじゃないよね?》」


ブン「お、おう。」


紫「《ふぅん、そうなんだ。》」


ブン「・・・」


紫「《・・・じゃ、ばいばい、》」



・・・ぷつ





 それだけ聞いて、紫原に電話を切られた。
なんだったんだ?
 ケータイを忘れた本人じゃない奴が出た台詞じゃないけど。




仁「お、終わったんか?」


ブン「あ、あぁ。」




 電話が終わったからトップ画に自動的に戻ると、
紫色の頭をして眠そうな顔でお菓子を頬張っている奴が目に付く。

 あぁ、こいつが紫原なんじゃないか?




切「丸井先輩?」


ブン「どうした?」


切「大丈夫っスか?やっぱ、違う奴が出たから何か言われたんじゃないんスか?」


ブン「あー、平気。ちょっと焦ったけど。
 でも、やっぱ、違う奴が出るもんじゃねぇな」




 あいつ、怖い。
男だと分かっただけで、関係のこと聞くなんて。
しかも、声から威圧感が・・・。





















紫「あーあ、新商品のいいお菓子伝えようと思ったんだけどなぁ。
 ##NAME4##ちん、ケータイ持ち歩いてないとかなに?
 ケータイなのに携帯してないじゃん。」


?「敦、電話終わったのか?」


紫「うん。違う奴が出たけどねー。」


?「そういえば、最近、新商品ばっか食べてないか?」


紫「まぁ、お菓子の情報屋さんやってるからね。」


?「?」


紫「気にしないでいいよ、室ちん。」






 END
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