短編

□好きな子と内心アレな赤司くん
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side:Akashi








ベタッ


『だ、大丈夫ですか?』


「・・・//」




 好きな子に声を掛けられ、心配されるのは嬉しいんだけど、
めちゃくちゃ恥ずかしい状況というのは変わりもしない。 

どうする、僕。
キセキの頂点であるまじきの赤司征十郎だろう?
もしや、あれか?
真太郎のように、おは朝のラッキーアイテム持ち歩いてないから、
僕に“好きな子の前で転ぶ”という罰が繰り出されたのか・・・!?




『赤司・・・くん??』


「〜っ!!!//」




 ギャアァアアア!!
止めろ、沖絵さん!
今、そんな声で僕の名前を呼ぶな!!
さらに恥ずかしくなる!!
君が困ってるのは、分かるけど!
どういう顔して僕を心配してくれてるのか見たいけど!

 ・・・でも、でも、ごめん!!




−−ダッ!!



『え!?』




 もうこんな姿見られるのイヤだから、逃げます!!






−−−

−−




「ど、どうしよう・・・」




 ほんとうに沖絵さんから、逃げてしまうなんて!!
次にどんな顔して会えばいいか・・・!!
てか、同じクラスだよ!!一日中一緒だよ!!





「くそっ」



ダンッ


「〜っ!」




 痛いっ!
八つ当たりに壁を叩いたのはいいけど、痛いっ!!




「・・・あ、あと2分って授業に遅れる!!」




 ここから、丁度見える時計を見るとあと2分だった。


 やばい!
どんな顔で沖絵さんに会えばいい!?


 はっ!
顔を合わせなければいいんじゃないか!?
よし、そうと決まれば・・・
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