私の物語

□13色
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 テスト週間に入り、部活停止期間となった今、私と八重ちゃんはあまり・・・というか、未だにしていなかったので、
横長テーブルの上に、テストがある教科すべてのテキストを広げる。

 あ、でも、英語だけやったよ。
みなちゃんに教えて貰ったりしてさ!
やっぱり、関係代名詞や不定詞とかがだめだったな・・・。




「え、どうしたのさ、これ」

『どうしたって・・・テストの勉強会するんだけど・・・
って、じゃなくて、したいんですけど、なんできーくんもいるの!黒くんは私が呼んでたからいいとして!』

「だってオレ、テスト終わって、部活もモデルの仕事もなにもないし暇だったから」

『きーくん、テスト終わったからって来ないでよ〜!』

「なんで!?」

「そうですよ。
僕も終わっていませんし、沙耶と八重橋さんも終わってないんですよ」

「そうそう。うちら、黄瀬と違ってテスト勉強するんだし」




 いやいや、八重ちゃん。私たちやってないよね??
八重ちゃんは、ドヤっと言ってるけどさ。

 「とりあえず、黄瀬くん。ハウスしてください」と、まず生物をやるのか、生物のテキストを開く。
きーくんは、「オレだって、テスト勉強ぐらいしたから!」と嘆く。
私たちは、勉強会でも中々手をつけなくて、そのまま赤くんや緑くんたちを困らせてた覚えがあるきーくんを見て、どうだかと呆れ半分に思う。




「さて、これ(黄瀬)を無視して勉強しよう!」

「あなたに言われたくありませんよ。
どうせ、この会を開くまで沙耶と一緒にノー勉でいこうとしてたのでしょう?」

「え?ごめん。なんて言ったの??」

「沙耶、勉強やってました?」

『この前、友達に教えて貰いながらだけど、英語ならやったよ』

「そうですか。」

『うん』

「・・・」

『・・・』




え、それだけ!?
黒くん、ほかには!?「そうですか」の一言で終わるものなの!?




「最初何からやるんスか?それと、試験範囲教えて!
もしかしたら、出来るところかもしれないし!」

「「やなこった」」

「なんで!?」

『まぁまぁ』



―ピンポーン・・・



「沙耶、お客さん来ましたよ?」

『宅急便かなぁ・・・?
おばあちゃんに昨日、宅急便来るからって言われてたし・・・』




宅急便とかに居留守使うとめんどくさいしなぁ・・・。

とりあえず、ドアホンで誰が来たのかみようと、席を立つ。
あ、余談だけどカラーモニターっていいよね。ちゃんと見えるし。
あと、私の家は、めどくさい人やセールスマンがきたと思ったら、居留守を使うんだ(ドヤッ




『・・・え』




なぜだ・・・。
非常にめんどくさい人たちがわんさかといるのは、なぜだ・・・・。
居留守使っても勝てる相手じゃないよね・・・。


やば・・・。
ニッコリとこちらに向かって手を振る人と目があったような気がする・・・。
でも、むこうからは見えてないし、気のせいかも・・・あれ、悪寒が・・・





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