私の物語

□14色
2ページ/3ページ




━翌日━━



「幸村、着いたぞ!」

「真田うるさい。小学生じゃあるまいし」

「ていうか、真田の場合は小学生じゃなくて年寄りだろぃ!」

「ぶふぅっ!!丸井先輩、そりゃ失礼っスよ!」

「やぎゅー、オレ、もう歩けん。」

「暑いからって、そう言わないでください。
私だって暑いんですよ?」

「・・・(汗(オレの方が暑いんだけどな)」




にぎやかだなぁ。
それにしても、ここでかいよ。
立海や海常よりでかいって。東京ドームより敷地、広いんじゃないかな・・・。

東京ドームはないか。少し盛っちゃった。









「ねぇ、」

『はい?』

「なんっしょーか!」

「みなちゃん、テンション高すぎだから、下げて」

「プリッツ!(訳:むりっす)」

「・・・(イラァ」




みなちゃんのテンションにウザさを感じた幸村先輩は、機嫌が悪くなる。
でも、そんなのお構いなしに、みなちゃんは「で、どうしたんしょーか?」と幸村先輩に聞く。

これは、あとで真田先輩でストレス発散かな。ご愁傷様です、真田先輩。
そして、幸村先輩の気持ち、分かります。
たまに私も、ちょっと黙ってほしいなっていうときあります。
みなちゃんもそうだけど、八重ちゃんとか。




「氷帝のマネージャーが迎えに来ないな。」

「やっぱ、水城もそう思う?」

「おう!
普通にこういう時、誰かしらが迎えに来るが、大体はマネージャーだからなー。」

「お兄ちゃん・・・」

「ん?」

「お兄ちゃんって、本当にmanagerなんだね!」

「発音いいな!」

「褒めた私がバカだった!」




返す言葉が違うけど、ニカっと笑う水城先輩はすごい。
そして、褒めてないよね。嫌味言ってるだけだよね、みなちゃん。

そのとき、ぱたぱたと駆け足が近づいてくる。
こういう足音は運動部員の人じゃないし、男子でもない。
と、いうことは、女子だ・・・。




「ごめんなさぁい〜!」




え、




「立海のテニス部の方ですよねぇ。私、氷帝のテニス部のマネージャー、姫野雀(ひめのすずめ)ですぅ。」

「そっか。案内してくれるかな。(あー、やだやだ。この子ミーハーじゃん)」

(ゆ、幸村、顔!)

(オーラパネェっす)

(なんじゃ、こいつ)

(かわいいけど、厚化粧や性格・態度で無理。
あと、匂いとか。いつぞやの黄瀬の取り巻きの匂いみたいなのが・・・。)




そのあと、姫野さん(?)は幸村先輩に「じゃあ、ゆっくり歩くのでぇ、着くまでお話しましょーねぇ」
と、笑顔で言う。
今日は、幸村先輩たちは、お話しするために来たんじゃなくて、練習試合をしに来てるんだけどなぁ。
マネージャーなら、分かってるはずなのに。






.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ