短編

□中2と中3の高尾くん
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高「李里ちゃん、来ちゃった☆」


 『来ちゃった・・・じゃないですよ、高尾先輩。』


高「いやー、卒業前に会いたくなっちゃって。」


 『なっ//』



 高尾先輩は、明後日に中学を卒業する。
彼が行くのは、秀徳という学校で頭がいいらしい。

 だけど、高尾先輩からはそんな頭がいいなんて・・・とは、思えない。
てか、どうせ、バスケの推薦だろう。分かってる。
なんせ、毎日のように保健室に来て私と話しているからだ。
そして、私に意地悪をする。





 『高尾先輩、そういうのは本当に好きな人に言ってください。』




 私がこう言うのは、高尾先輩のことが好きだからである。

 高尾先輩は、苦笑する。
それから、病人が使うベットに寝っ転がる。
私はベットを使うなとは、言わない。
言っても、何回も無駄だったからだ。
そして、私は高尾先輩が使ってるベットの隣に腰をかけた。




高「李里ちゃん。」


 『はい、なんでしょうか?』


高「李里ちゃんさ、なんで分かってくれねーの?」


 『え?』


高「・・・李里ってさ、好きな人、いんの?」




 高尾先輩は私を見る。
だけど、ただ見るんじゃなく、その目は試合と同じような真剣な目立った。

 私は、ごくりと唾を飲む。
なんで、そんなこと試合と同じような目で言うんですか?




高「・・・・・・。」


 『た、高尾先輩はどうなんですか?
 もう卒業ですし、好きな人がいるなら私に構わず、その人にk(高「李里」・・・っ・・・。』



ギシッ




 高尾先輩は起き上がり、私に近づいて、私の頬を触る。



 『柏謾y!?』


高「李里」




 耳元で先輩は私の名前を呼びながら、私の背中に手をまわす。




 『ぁ・・・』


高「オレね、ずーっと、好きな奴がいるんだけど、全く振り向いてくれないんだよねー。
 だから、気持ちを伝えればわかるんじゃねぇの?って思うんだけど、どう思う?」




 高尾先輩は、好きな人いるんだ・・・




・・・ポロ



高「狽ヲ、李里ちゃん!?
 何で泣いてるの!?オレ、なんか悪いことした!?」


 『い、いえ。高尾先輩は何も悪くないです・・・。私が悪いんです』


高「え?」


 『あの、私、先輩の恋、応援できませんっ』




 私は高尾先輩の目を見ず、下を向いて言う。
その瞬間、高尾先輩は笑い始めた。

 可笑しそうに笑ってる、高尾先輩を見て私はなんで、笑うことが出来るんですか?と思った。




高「別に応援してくださいって頼んでるわけじゃねぇよ?
 オレが好きなのは、李里ちゃんだから」


 『っ!?//』


高「ほんと、鈍いよなー。」


 『じゃあ、今までの意地悪って・・・』


高「ほら、好きな子だと意地悪したいっていうやつ。
 これくらいなら、李里ちゃんでも知ってるだろ?」




 知ってますよ!!私以外の子だって!!
意地悪したいって、そんな小学生みたいなことやるなんて!!




 『高尾先輩は低脳ですね!!』


高「は!?低脳じゃねぇし!!




 それより、返事はどうなんだよ?」


 『ぅうっ。先輩、知ってて聞いてるんですか!?//』




 ニヤニヤと私のことを見て笑う先輩は、意地悪だ。
絶対に私の気持ちを分かってて、聞いてるに違いない。




高「李里の口から聞きたい。」


 『〜っ//』




 こんな時に限って、呼び捨てしないでくださいよ!
・・・恥ずかしいです




 『すき・・・です』


高「ん。」


 『・・・・へ!?』



ちゅっ




 その時、私の唇と高尾先輩のソレ重なった。





高「・・・・・・李里ちゃんって、ひどいよな・・・・。」


 『それは、高尾先輩でしょう!?』


高「オレはいいの。

 だって、あそこで目、閉じないって、李里ちゃん・・・・・・」


 『なっ//』


高「ま、次はそういうことしないでくれよ?

 でもって、進路はオレと同じ秀徳な。」


 『ちょっと、先輩!?』


高「あー、楽しみだなぁ、李里ちゃんの制服姿。
マネージャーもやってもらうし、」


 『マネージャーもですか!?』


高「当たり前だろ?オレの彼女だし。よろしくな!」


 『でも、一年差ですし、なにがおこるか・・・』


高「大丈夫だって、心配すんなよ。」


 『どっからでるんですか、その自信(苦笑』


高「オレから。」


 『だから、どこですか!?』


高「なにがあってもオレはお前を放さないから、平気だって!」


 『っ//』






END


(高尾先輩、来ましたよ。入部しに。)(お、きたきた!)

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