私の物語

□12色
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 『緑くん、来てたんだね』


緑「別に通りかかっただけなのだy(八「とか言っといて、バッチリ校内に入ってるし、あんたの学校は東京じゃん」・・・黙るのだよ、八重橋」


 『まぁまぁ、2人とも』


高「知り合いなの?」


緑「中学の時のマネージャーだ。」


高「え!?」




 と、驚いた後、私に目を向ける。
私は、そうだよと表すように、コクリと頷いた。




八「てか、その様子だと、黄瀬にあったんだね」


緑「あぁ。」


 『どうだった?』


緑「悔しがってたように見えたのだよ。
だから、オレは、やはり、遠くからシュートした方がいいと言ってきたのだよ」


八「へんな台詞付きで?」


緑「・・・変な台詞とは?」


八「“人事は尽くしてる”やら、”オレのシュートは落ちん“やら」


高「ブフゥッ!!?」




 確かに、変な台詞だ。
本人は至ってまじめにいうのだけど・・・




緑「・・・それより、2人は遅刻か?」




八「『は??』」 


緑「違うのか?」


 『まず、学校違うけど、』


緑「なら、おまえ等の学校は、なんという学校だ?」


 『立海です』




 そう答えると、マジで言ってるのかこいつという、目で私を見てから、
何故、そこに通う?と、聞いてきた。




 『だまされたんですよ』


緑「・・・・・・それで、詐欺にあったことがないとか、嘘だろう?」


 『本当だよ。
あ、私、傘 沙耶。』


高「オレ、高尾和成。よろしく、沙耶ちゃんと・・・八重橋さんだっけ?」


八「ん。八重橋 柚。」


高「よろしく、柚ちゃん」




 ニカッと高尾くんは笑う。
好青年です。小さい子からお年寄りまでモテそうでね。
ドヤ顔でいつも言う緑くんとは、大違いです。




高「騙されたって言うけど、どういうこと?」


緑「こいつ・・・傘は、騙されやすく、あまり人を疑う性格ではないから、八重橋が“黒子がここに入る”とうそをついたら、その嘘にまんまと騙され、今に至るってことなのだよ。」


高「・・・沙耶ちゃん、素直になるのはいいことなんだけど、
少しは人を疑おうぜ?」


『な、これでも、疑ってるんですよ!?』


八「だけど、その疑っているときこそ、いつも本当っていうパターンだよねー」


高「・・・なんだ、それ?(苦笑」


『だって・・・』


八「それよりさー、」


『・・・(泣』


高「まぁまぁ。
 沙耶ちゃん、泣くなよ。な?」


『あ、ありがとうございます・・・(泣』





 そ、それより・・・!?
私のことはそれよりなの!?





八「黄瀬がどこにいるか知らない?」


緑「あいつなら、さきほど水道で会ったのだよ。」


八「嘘言うなよ、会いに行ったんでしょ?」


緑「ふん。

 まぁ、まだいるのか分からないから、校門で待ち伏せした方がいい。」


 『ま、まちぶせ・・・』


八「怯えるなよー、」


高「何かあったのかよ?」


八「あー、ただ怯えてるだけ。
 待ち伏せという単語は怖いらしい。」




 八重ちゃんの後に緑くんが、「あと、セミとザリガニなども、そうなのだよ」
と、付け足す。

 いいよ!付け足さなくて!!
ていうか、その生物たちを嫌いになってはないけど、
青くんが私の目の前で、ずいっと腹の方を見せたから、もうあの日の思い出はトラウマですよ!
笑える思い出じゃありませんよ!!




 『と、とりあえず、行こうよ!ね!?』


八「待ち伏せだけど?」


 『それでも、いいから!!』


高「なら、真ちゃんも見るもの見たんだし、校門まで一緒に行こうぜ」


緑「なぜ、オレまで」


高「いいからいいから!」




 高尾君ってどこから、チャリアカー漕ぐ力持ってるんだろう。
しかも、緑くんが行ってるところは県外の秀徳だし・・・。




高「沙耶ちゃん、どうした?」


 『あ、いえ、なんでもないです』




 ま、気にしてたらダメだよね・・・。

 私たち4人は校門まで一緒に行って、別れる。
なぜか分からないけど、高尾君とメアド交換しました。

 本当に何で??





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