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□元祖拍手夢小説
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〈リドル夢〉
「リドル、リドル!」
「…なんだい」
「見てみて!新しいリボンをつけてみたのよ」
「…あぁ」
「どうかしら?」
「うん、一言で言うと…」
「言うと?」
「白ゆりが赤いペンキをかぶったみたいな感じかな」
「……はい?」
「うん、我ながらナイスな例えだ。さすが」
「いやいやいや、さすがじゃなくて、それってつまり似合わないってことですか?」
「簡単に言うとそうだね」
「普通に言えよ!余計に分かりづらいわ!」
「へー僕にそういうこと言うんだ、ふーん」
「いたたたごめんってば!…ちぇっ、このリボン気に入ってたのに」
「…別にくそ似合わないって言ってるわけじゃないんだよ。ただ、こんなに派手なリボンじゃ、君の色が隠れてしまう」
「私の、色?」
「そう、ちょっと頭貸してみて」
「う、うん」
………
「はい、鏡」
「…わあっかわいいヘアピン!くれるの?」
「いいよ、元カノのだけど」
「ありが――…え?」
「冗談。君には、そういうシンプルなものの方が似合ってるよ」
「…うん!ありがとう、リドル!」
「どういたしまして」
このリボンは、僕がもらっておくからね(また彼女の使った物コレクションが増えるなあ…ふふふ)