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□君の視線の先に
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ガヤガヤしているギルドの端っこ。
あたし、ルーシィは、なんとも言えぬ思い気持ちを抱えていた。
・・ありえない。グレイのこと、好きだなんて。
それは昨日のこと。
あたしの小説を読んだグレイのある言葉のせいで気付いた。
◇
「・・主人公の恋する気持ちが、上手に書けてんな。まるでルーシィが、このヒーローに恋してるみてぇだ。」
「ッ・・本当?」
「ああ。」
それが本当なら、あたしはグレイに恋をしてるってことになる。
だって、その小説のヒーローは、グレイをモデルにして書いたから。