□華の咲く場所
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「…ん、んんっ…!」

織姫が、恥じらう様に漏れる声を抑えながら、左右に首を振り、長く艶やかな髪を揺らす。

「織姫…。」

一護は、織姫の細い首筋を舌でなぞりながら、織姫の名を呼んだ。

かつては、決して手に入れることの出来ない、高嶺の花だった織姫。
そんな彼女の身体を組み敷き、その白い肌に朱い花を幾つも咲かせている…そんな己の行為が、今でも時折一護には夢の様に思えてならず。

これは現実なのだ…と己の掌で確かめる様に、少しでも手荒に扱えば折れてしまいそうなその身体を一護は丹念に弄っていく。

「…一護…く…!」

領主の妻とは言え、まだ少女の面影を残す織姫には些か不似合いな、豊かな二つの膨らみを一護の手が包み込む。

「あ、ああっ…。」

一護が指を軽く食い込ませ、大きく円を描く様にゆっくりと刺激を与えれば、織姫の唇から漏れるのは甘美な声。

そのまま人差し指で先端に色付く桃色の果実を転がせば、織姫の身体がぴくぴくと過敏に反対した。

「織姫…。」
「あっ…!ひ…ぅんっ…。」

既に固さを帯びた左の果実を唇で啄み、口に含んで。
焦らす様に刺激を与えてやれば、吐息混じりに漏れ聞こえる織姫の喘ぎが一護の鼓膜を震わせる。
そして、柔らかな膨らみの谷間から漂う甘い薫りは一護の鼻腔をくすぐり、それらはまるで強い薬か酒の様に、一護を酔わせていく。

口に含んだ果実はそのままに、一護の手は織姫の腹を撫で、やがて白い太腿へと辿り着き。

「…っあ…!やぁ…ん…っ。」

獲物を少しずつ追い詰めるかの様に、太腿を幾度もゆっくりと撫で上げ、じわじわとその付け根辺りに指を這わせる。

焦らす様なその緩慢な愛撫に、否応なしにジリジリと熱くなっていく織姫の身体。

「…い、一護…く…。あ、駄目、もう駄目なのっ…!」

身体中を駆け巡る熱い疼きに耐えきれず、身体をくねらせながら潤んだ瞳で織姫が一護に懇願する。
その恥じらいながらも縋る様に自分を求めてくる声に、一護は言い様のない喜びを感じて。
織姫を抱くことを夢のようだ…などと考えておきながら、いつの間に自分はこんなにも貪欲になってしまったのだろう…と一人苦笑した。

「はぁんっ…!」

突如、口に含んだ果実をきつく吸い上げられ、びくんっと跳ね上がる織姫の身体。
同時に、太腿を撫でていた一護の手が、織姫の桜色の花へと触れる。

「ひゃうっ…!」

焦らされ、十分に高められた織姫のそこは、既におびただしいほどの蜜を湛えていた。

「織姫…。もう、こんなに…?」
「…いやっ…あ、い、一護…く…っ…。」

一護の指の僅かな動きにすら、くちゅ…と響く水音に、織姫が顔を真っ赤に染める。
一護は織姫の花を探る指の動きはそのままに、空いた手で織姫を抱き、甘い吐息を漏らす彼女の唇を塞いだ。

「…んっ…んぅっ…。」

角度を変えては繰り返される、深く、長く、熱い口づけ。
一護の舌が、織姫の小さなそれを絡め取る。

くぐもった喘ぎと淫らな水音だけが響く静寂の中、織姫は一護に与えられる快楽に抗い切れず、とろけてしまいそうな身体をふるふると震わせる。

…いっそ、このまま一護に溺れて、何も解らなくなってしまえばいいのに。
このまま、溶けて一つになってしまえればいいのに…。

…一護に陶酔しながら、織姫の心の片隅に残った僅かな思考、一片の理性。
その理性ですら、抱くのは羞恥ではなく、ただ一護と共にありたい…という望み。
それが、叶わない願いだと知りながら…。

着崩れた彼の寝間着に細い指を絡ませ、織姫は一護に縋る様にしがみついた。
一護はそれに応える様に、はだけた胸元を織姫の膨らみに押し付ける。
汗ばんだ肌と肌の吸い付く様な感覚は、織姫だけでなく一護にも安堵に似た感情をもたらした。

「…は…ぁ…。」

漸く解放された織姫の唇から、恍惚とした吐息が零れる。
同時に、今まで入口を探っているだけだった一護の指が、織姫の奥深くに差し入れられた。

「…っ…きゃ…!」

刹那、織姫の身体がびくんと跳ね上がる。
既に綻んでいたその部分は、一護の節くれだった指を吸い込む様に受け入れた。

「…あ…あ…。」

身体の内側から擦られ、ひくひくと震える織姫を見下ろしながら、一護は空いた手で既に身体に引っかかっている程度だった己の寝間着の帯を解き、脱ぎ捨てる。

「…っあ…い、一護くっ…そ、こ、駄目っ…あ…!」

指の動きを速めて、彼女の弱い部分を集中的に攻めてやれば、激しく首を振りすすり泣く様な声を織姫が上げる。
一護は彼女を昂ぶらせ、乱れさせながら、自身の独占欲や征服欲が満たされていくのを自覚していた。

…そう、こんな風に織姫を抱くなんて夢のようだ…などと言いながら、結局は彼女を完全に支配してしまいたいのだ。
明日には離れる身ならば、尚更…。

「…ひ…っ…あ…あぁ…っ!」

上り詰めた織姫の身体がびくんっ…と仰け反る。
布団に身体を預け肩で息をする織姫から指を引き抜き、一護は彼女にそっと口づけた。



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