□ご主人様とメイドの甘い日常
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《2》





「い、一護様っ…!?」

カップのコーヒーが空になり、井上との団欒も終わりを迎える頃。
俺が突然抱き上げた井上をそのままベッドへと連行すれば、彼女が戸惑いの声を上げた。

「…何だよ?」
「あ、あの…きゃっ!」

ドサリ…とベッドに井上を下ろし、すぐさまその華奢な身体に覆い被さって。
彼女の抵抗は俺の体重で、彼女の反論は俺のキスで封じる。

「…ん、んんっ…は、ふぁっ…。」
「井上、好きだぜ…。」

井上の唇を堪能する合間、俺がそう低く囁けば、ギュッと目を固く閉じてふるりと身体を震わせる井上。

「…あぅ、い、一護様っ…ふぅっ…ん…っ!」

そして俺は再び井上の唇を塞ぎ、同時に手を井上の胸に手を這わせる。
俺がメイド服のボタンを外せば、桁外れの弾力とボリュームを兼ね備えた2つの膨らみが顔を覗かせた。

「…だ、駄目です一護様っ…!」
「ふーん。何が?」

長いキスに目を潤ませた井上の制止をさらりと無視して。
俺がそれを包む清楚な下着に指を引っ掛けてずらしてやれば、「ふるんっ」と揺れて無防備な先端が現れる。

「…あ!い、一護様っ…駄目です、せめて今日のお務めを終えてから…!」
「イヤだ。俺は今すぐにしてぇんだよ。」

窮屈そうなメイド服を押しのけて、ふるふると揺れるそれは圧巻の一言に尽きる。
俺は本能の赴くまま、その膨らみに指と舌を這わせた。






…たまに、だけど。

メイド服姿の井上を抱きたい…そんな欲望にかられる時が、ある。

勿論、お互い生まれたままの姿で抱き合って得られる、あの身体の境界線すら解らなくなる様な感覚は、言葉にできない程に気持ちがいい。

…けれど。

「…ん、んぅっ…い、一護…様っ…!だ、駄目…ですぅ…っ。」

井上は、メイド服という「制服」を纏っている限り、恐らく頭の片隅でメイドとしての務めを果たさなければ…という意識が働くのだろう。
漏れる声を必死に抑え、与えられる刺激に呑まれまいとベッドの上で首をふるふると振り、懸命に耐えている。
そんな彼女を見下ろしながら、独占欲と支配欲が満たされていくのを自覚し、ニンマリする俺。

ああ…やっぱり、この感覚は癖になる。

俺を含め、「男」は元来加虐心を本能的に抱えた生き物なのだろうか。

メイド服を乱しながら井上を抱くというこの行為は、どこか背徳感を漂わせ。
「イケないコトをしている」…そんな罪悪感にかられる井上を、この手で快楽の波に溺れさせていくこの行為に、俺は確かに無上の喜びを感じているのだから。

「…い、一護様っ…、も、もう…これで終わりに…っ!」
「へぇ…終わりになんて、していいのか?」

嘲笑う様にそう言って、俺はさっきまで井上の胸を鷲掴みしていた手をスカートの中へと忍ばせる。
そして俺の手の侵入をあっさりと許した井上の脚の付け根、下着で覆われた部分を指で探れば、そこは既にしっとりと濡れていて。

「…ひ…あぅっ…!」
「…相変わらず、井上は感じやすいな…?」
「…っ!そ、そんなっ…あ、あぁっ…!」

俺が告げたその一言に火が付いた様に顔を赤くした井上は、そこを弄り出した俺の指の動きにたまらず喘ぎ出した。

「あ、あぁっ…だ、駄目です一護様ぁっ…!」
「…ったく、まだそんなこと言ってんのか?」
「あぁ、だって、だって…きゃぁんっ…!」

俺は、井上の中に埋めていた指をずるりと引き抜いて、荒い息をする井上の両肩に手をかけた。

「…ほら。」
「…え?ひゃあっ…!」

そのまま手を返せば、井上の細い身体は俺の腕の中で簡単に反転。
俺がベッドにうつ伏せになった彼女の腰を引き上げ、スカートを豪快に捲り上げれば。

「…あぁっ…!」

黒いスカートの布地に、純白の下着と井上の白い太ももが一層強調されて浮かび上がる。

「や、やだ、こんなっ…!」

四つん這いの体勢をとらされ、羞恥に顔を真っ赤に染める井上。
けれど彼女の悲鳴にも似た声を無視し、俺の手がレースのついた下着をずり落ろせば。

「や、駄目ですぅ…っ!」

俺の眼前にさらけ出されたのは、白い双丘とその奥に綻んだ桜色の花弁。

「いい加減、観念しろよ。俺はもう限界なんだからさ…。」

俺の指に愛されて十分に潤った花弁に、俺自身をあてがう。

「行くぜ、井上…。」
「あ、ああっ…!」

宣告と同時に俺が貫けば、弓なりにしなる井上の身体。
俺がその細い腰を両手で支え、欲望のままに突き上げれば、井上が俺の律動に合わせ甘い鳴き声を上げた。

「あ、だ、駄目…です、い、一護…さまぁっ…!」
「…何がダメなんだよ…?こんなに締め付けてくる癖にっ…!」

否定する言葉とはうらはらに、俺を受け入れた井上の内壁は淫らに絡み付いてきて。
早く俺の与える快楽に完全に溺れてしまえばいい…そう思いながら腰を打ちつける俺の目の前、井上は一片の理性に縋りつき、長い髪を左右に振り乱す。

「…あぁ、だって、だって…っ…!」












「一護様、今日は模試なのにっ!」
「…へ?」













「おはようございます、一護様!朝食の準備、出来てますよ。しっかり食べて、今日の模試、頑張ってくださいね!」
「…あ、ああ…。」
「…?…一護様、どうかされましたか?」
「…いや…何でもねぇ。」










(模試の日にあんな夢見るとか…俺かなり重症だろ…。)








重症です。



(2014.11.26)
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