□キミはボクの薬箱
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「ふぁ…は、はぁ…ん…。やぁ、だめぇ…。」

深く、濃厚な口付けの後、漸く唇が解放されて。

酸素を求め大きく息を吸い込んだ織姫の唇が吐息と共に吐き出したのは、精一杯の抵抗の言葉。

一護のベッドに残る彼の匂いと温もりと、溶けてしまいそうな長くて甘いキス。
それらに酔わされくらくらする意識の中、必死に己の理性を押し出して。

織姫は涙目で一護を見上げ、哀願の表情で訴える。

そもそも一護は病人であり、大人しく寝ていなければいけない筈で。

何より、ここは一護の部屋。
一人暮らしの自分とは違い、一護には家族がいる。
一心がいつ診療から戻るのか解らないし、遊子と夏梨も「必要な物だけ買って、すぐに帰ってくる」と言って、出かけていったのだ。

コトの最中に3人が戻ってきてしまったら…そう考えたら、このまま一護に流されてしまう訳にはいかなかった。
…しかし。

「心配すんな。万一を想定して、全部は脱がさねぇから。」
「え、ええっ?」

一護は織姫の言葉にも涙にも怯むことなく、彼女のブラウスとシャツを捲り上げ、桃色の下着に包まれた二つの膨らみを露わにさせた。
そして織姫の背中に手を回すと、器用にそのホックを外す。

「や、やんっ…!」

ふるり…と窮屈だった胸が解放される感覚。

「だ、だめぇっ…。」

反射的に伸びた織姫の右手は、簡単に一護に捉えられて。
残された左手を一護の手に重ねて行為を阻止しようとするも、一護の手を止めることなど出来る筈もなく。

「…すっげえ気持ちいい…柔らかくて…ついでに今日は、ちょっとヒンヤリしてて…さ。」
「…ああ…ん…っ!」

いつもより熱を帯びた一護の手が、織姫の豊かな膨らみを包み、大きく円を描く様に動き始める。

「ん…やぁ…。」

これで、4度目。
まだまだ肌を重ねることに慣れず、一護に愛される喜びと同時に羞恥心と罪悪感を抱く織姫に対し、回数を重ねるごとにもっともっとと貪欲になっていく一護。

そんな2人の温度差は、まるで今の2人の体温みたいだ…などと思いつつ、一護はこっそり苦笑する。

ついさっきまで確かに熱にうなされていたのに、織姫の身体を目の前にした途端、体調不良など吹き飛んでしまう自分に。

そして、心と身体、2つの温度差に気付きながら、それでも織姫を求める本能を抑えられない自分に…。

「だ…めぇ…。」

織姫の唇から漏れる否定の言葉とは裏腹に、一護の掌に、指に、口に愛されて、桃色に色付いた2つの果実。
一護はそれを眺めてニンマリすると、先端を弄んでいた指を下腹部へと這わせ、そのままスルリと織姫のスカートの中へと侵入させた。

「…あ…!」
「心配すんな、こっちも全部は脱がさねーから。」

そう言うが早いが、一護は織姫の下着を膝ほどまでずり下げると左膝を抱え上げ、器用に引き抜く。
そして、下着の残った右膝に手をかけ開かせると、己の身体を割り入れた。

「や、だめぇっ…きゃあっ…!」

乱れた制服のスカートの隙間、無防備になった織姫の花弁に一護の指が触れる。
それだけでびくりと…織姫の身体が跳ね上がったが、やはり一護の力に押さえつけられて。

38℃の熱を出している一護の一体どこに、こんな力が残っているのか…そう頭の片隅でちらりと織姫は考えたが、その思考もまた一護の指が花弁を割って奥へと侵入してきた刺激にかき消される。

「きゃうっ…!」
「全然ダメじゃねぇじゃんか…もうこんなに溢れてるぜ?」
「や、やぁ…っ…。」

一護が指を動かす度に、ぴちゃぴちゃと響く水音、下腹部を内側からかき混ぜられる感覚。
織姫は身体を捩り、与えられる刺激に身体を震わせた。

「あ、あぁっ…ひあっ…!」

組み敷いた腕の中、どんどん艶めかしく乱れていく織姫。
一護は恍惚とした織姫の表情に、己の中に宿るあらゆる欲求が急速に満たされ、更に煽られていくのを自覚する。

「井上…オマエ今、すっげえ『オンナ』の顔してる…。」
「や、違っ…あぅっ…!」
「…つーか、そもそも井上を前にして我慢しろっつーのが無理なんだよ。」

一護はそう言うと、織姫の中に埋めた指はそのままに、空いた方の手でベッドの隅に放り投げてあった財布に手を伸ばした。
そのまま小銭入れを片手で探り、指先に触れた硬貨ではないそれを摘まみ取る。

「…まさか、こんなに早く俺の部屋で使うチャンスが来るなんて…な。」
「…ふ、ふぁ…?あっ…あぅっ…!」

一護のその呟きの意味を理解できず、とろんとしていた織姫は、自身の泉から一護の節くれだった指が引き抜かれる感覚にびくんと身体を震わせて。
一護は素早くそれを装着すると、まだくったりとして力の抜けている織姫の泉に、猛った自身をあてがった。

「…え?…っ…あ…!」

一護の意図に気付き戸惑う織姫の花弁は、彼女の意思とは無関係にくちゅり…と音を立て、吸い付く様に一護の先端を受け入れる。
それだけでぞくり…と背中に甘い痺れが走り、一護は思わずニッ…と口角を釣り上げた。
…そして。

「…あんま時間がねぇんだったな…行くぜ、井上。」
「…ふ、ふやぁっ…!」

織姫の身体が緊張し固くなるより先に、一息に最奥まで自身を差し入れる一護。

織姫は身体を仰け反らせながら、熱く昂ぶった一護自身を受け入れた。





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