04/29の日記

22:52
かずくん、お誕生日おめでとう!!
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あの衝撃の最終回から早何年が経ったことでしょう…一護と織姫の間に生まれた、二人の愛の結晶、一勇くん!お誕生日おめでとう!!どうか、ご両親の愛情をいっぱい受けて、健やかに育ってね!キミの活躍がまた見たい気持ち半分、だがしかしあれ以上不穏な展開になるのが怖い気持ち半分ですよ、私は…。


そして、ハピバネタは無理でしたので、代わりに先日アップした猫の日ネタのおまけをちょっとだけどうぞです。



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「えいっ!…うーん、やっぱりだめかぁ。」

結局、あれから僕は、もう二度と猫になることはできなかった。

時々、試してみるんだよ。

「えいっ!」とか、「やぁっ!」とか、「にゃあっ!」とか…。
でも、夜一さんみたいに、上手くはできなくて。
あの日は確か2月22日…つまり「猫の日」だった訳だし、やっぱり僕、いつの間にか浦原さんの怪しい薬を飲んでいたのかなぁ。

「あの、ベッドの中で猫になっちゃったとき、一勇はどんな気持ちだったの?」

お母さんにそう聞かれて、僕は一生懸命思い出した。

「えっとね…。うん、あのときは…僕、泣きたくなかった。」
「泣きたくなかったの?どうして?」
「だって、怪我をして痛いのはお父さんなのに…僕が泣くのは変だと思ったんだ。僕、どこも痛くなかったのに。」

そこまで言葉にして…僕は、「そっか!」と納得した。

「そっか!僕…泣きたくなかったから、猫になったんだ。猫になったら涙もぼろぼろでないし、『うわーん』って泣かずにすむから。」
「そんな理由で猫になれる子供は、世界中で一勇だけだろうな。」

呆れたみたいに笑うお父さんの隣で、お母さんは優しい目で頷いた。

「そっか。一勇がそう言うなら、そうなのかもしれないね。でも…一勇はいつだって、泣きたいときには泣いていいんだよ。だって、一勇は子供なんだから。お父さんが怪我をしたとき、一勇の心は怪我をしたときと同じぐらい痛かったはずよ。だから、泣いて当たり前なの。」

お母さんが僕の頭をふわふわと撫でてくれる。

お父さんは、昔から死神代行をやっていて、怪我なんて慣れっこだっていってた。

もしかしたら、お母さんもお父さんが怪我をしたとき、いっぱい泣いたのかもしれないね。

「一勇が怪我をしたら、お母さんだって泣いちゃうよ。だから、お父さんの虚退治についていくのは構わないけれど…気をつけてね、一勇。」
「うん、わかった。」

大好きなお母さんを、守りたい。
大好きなお父さんと、一緒に戦いたい。

だから、僕は猫になるんじゃなくて、もっと強くなるんだ。

「僕、もう猫になんてならないよ!えいっ!」


ぽんっ!


「にゃっ?!」
「えっ?!か、一勇!猫になっちゃった!」
「…この仕組み、マジでわかんねえ…。」



(2024.04.29)

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