この世界のオワリの果てに
□序章
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キーンコーンカーンコーン。
学校の始まりを告げる鐘が響く。
いま思えばこれが、
これから起こることの警笛だったのでしょうか?
「あ、レラおはよう!」
「おはよー。」
みんなと軽く挨拶を交わしながら自分の席に着く。
ガタガタ、と大きく音を鳴らしながらイスを引いてカバンを置いたら、すぐに後ろを向いて話しかける。
「ツナ、山本、獄寺くんおはよー!」
「おー、おはよーなのな。」
「今日もレラちゃんギリギリだね。」
「はっ、おせーんだよばーか!」
これは私の日課。
わたしとツナ達は仲がいい。
好き、とかいう感情などではなく、友達として。
みんなのそばにいると楽しいし、心地良いから。
私が勝手にひっついてるだけかもしれないけど。
「山本今部活ないんだ?」
「そうなのなー。つまんないぜー。」
こんなたわいもない話が楽しい。
平穏な日々が、ずっと続けばいいと思う。
そんな願いはすぐに、失われてしまうけど。