この世界のオワリの果てに

□序章
2ページ/10ページ

キーンコーンカーンコーン。



学校の始まりを告げる鐘が響く。



いま思えばこれが、

これから起こることの警笛だったのでしょうか?





「あ、レラおはよう!」


「おはよー。」


みんなと軽く挨拶を交わしながら自分の席に着く。


ガタガタ、と大きく音を鳴らしながらイスを引いてカバンを置いたら、すぐに後ろを向いて話しかける。

「ツナ、山本、獄寺くんおはよー!」

「おー、おはよーなのな。」

「今日もレラちゃんギリギリだね。」

「はっ、おせーんだよばーか!」

これは私の日課。


わたしとツナ達は仲がいい。


好き、とかいう感情などではなく、友達として。
みんなのそばにいると楽しいし、心地良いから。


私が勝手にひっついてるだけかもしれないけど。

「山本今部活ないんだ?」

「そうなのなー。つまんないぜー。」

こんなたわいもない話が楽しい。



平穏な日々が、ずっと続けばいいと思う。


そんな願いはすぐに、失われてしまうけど。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ