ROY
□ROYと片付け
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「だぁーかぁーらぁー、」
びっ、と人差し指を向けられ
こいつは俺をバカにしきった顔で言い放った。
「何でこんなに、すぐ部屋が汚くなるんですか?ROYはバカなんですか?えぇっ?」
…しかも、
何か微妙に口調を似せてくるし。
「別に汚くないじゃん。必要な物しか、置いてない」
「このレコードとか、このままだと聴けなくなるよ?」
足下にあったレコードを手に取り
くるくると回し始める。
「もしかしたら、私が気づかずに踏んでたかもねー」
「はぁっ?!!!お前、それだけは絶対勘弁しろよまじで止めてくださ…」
「じゃあ、」
そう言って、
にっこり笑みを浮かべる。
「ちゃんと片付け、しよっか」
なんだかんだ言って、
二人で片付けをするこの時間が
好きなんだよな。