小説 夢主攻め
□ここにいて
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愛されてるのかな…私。
もう付き合ってから3ヶ月たつのに一向にキスで止まってる私とエース。
確かに忙しいけどさぁもっとラブラブしたいよ!
ボーダーシャツのボタンを4つ開けたピエロはため息をついた。
…といってももちろん中にタンクトップを着ているが。
175pという女にしては長身でスリムな体、おまけに
綺麗な長い黒髪をなびかせたピエロはそれだけでも絵になってしまう。
キスも良いんだけどさぁ、もっと進んで良いと思うんだよね。中学生じゃあるまいし。
いい加減その先も…なんて考えていたら来ましたよ。
問題の彼が。
「おーい、ピエロ!こっち手伝え!」
お前のことでもやもやしてるのに!軽く怒りつつも急ぎ足で向かう。
「おそいピエロ!」
なんかグダグダ言っているがほっといて作業に掛かる。
新入りの私のする事といったら、単純な作業かと思われがちだが
剣術と書類整理に長けた私は、名称はないがエースの補佐官といったところか。
「はいはい、すいませんね。(あなたのことでもやもやしていたもので。)で、なんですか?」
なぜか黙るエース。
「なんですか?」
「…呼んだだけ。」
なんだこのかわいい生き物!
口実がないと呼べないとかシャイすぎる、つー超ツボのドストライクなんですけど!!
思わずぎゅっと抱きしめる。