イナGO・CSメモ

□食べ物の恨みはなんとやら
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マ「先輩…俺、今日ここに泊まってってもいいですか?……帰りたくないんです」

蘭「別に泊まってくのは良いけど、園には連絡しとかないと…きっと心配してる」

マ「……嫌です。…面倒臭いし、大丈夫ですよ」

そうはいかないだろ、っと言っても全く聞き耳を立てようとしない狩屋。小さく溜め息を吐き、仕方ないので俺が連絡を取ろうと机に置いてある携帯に手を伸ばし掛けたその時、突然携帯がなり出した。

蘭「…はい、えぇ居ます。そうですか、分かりました」

通話を終え、不安げに見つめる狩屋に声を掛ける。

蘭「ヒロトさんから。南雲さんが謝りたいって、今からヒロトさんが迎えに来るそうだ」

マ「帰りたくないって言ったのに…」

蘭「まぁそう言うな、何が原因かは知らないがお前も謝るんだぞ」

ぶつぶつと悪態をつきながらも、内心は喜んでいるのが分かる。
狩屋の反応に安心しつつヒロトさんの到着を待った。


ヒ「いやー、悪いね霧野くん。いつもいつも面倒見てもらっちゃって」

蘭「いえ、全然。可愛いもんですよ」

ヒ「そうか、ありがとう。ほらマサキもお礼を言って」

マ「っ…ふっふんっ」

うん、やっぱり嬉しそうだ。何だか俺も嬉しくなって狩屋を見ていると「先輩なににやけてんですか、キモい」って睨まれた。そんなににやけてたかな…

蘭「…ん?そう言えば、何で喧嘩なんてしてたんだ。お前が喧嘩をふっ掛けたのか?」

マ「は?違いますよ。晴矢さんが、俺のプリン勝手に食べたんです!新発売のやつで楽しみにしてたのにっ」

ヒ「そんな事か…」

マ「そんな事かって…!ヒロ兄だって、勝手に自分のもん食われたら腹立つでしょ!!?」

一大事だろ、なんて言ってる狩屋に俺とヒロトさんは苦笑いしか出なかった。

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