進撃の巨人
□高血圧兵長と低血圧な私
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<低血圧な彼女>
(…………あちィ、)
深夜3時、暑くて目が覚めた
隣ではナマエがすやすやと眠っている
(まぁ、ちょっと激しすぎたかもな…)
壁外から帰ってきて、報告書をやっと作り終えて
久々に二人になれば、やる事は決まっている
(にしても、暑いな…水……、)
隣のナマエを起こさないようにベットから降りようとした
------------------------------------ガシッ
「あ?」
「………どこいくの…?」
「あちィから水飲みに行くんだよ」
「……やだ」
(はぁ?何言ってんだコイツ…)
「…手を離せ」
「…………はなれたくない」
壁外調査では大勢の兵士が死ぬ
今回も被害は大きく、…ナマエも自分の班の仲間を半分失くした
(まぁそれだけじゃねぇしな…
コイツ、低血圧だから眠いと聞き分けが良くねぇし…)
「しょうがねーな…」
「…リヴァイ…………ありが…と…」
そう言うと俺を掴む手も緩み、ナマエはまた夢の世界へ行ってしまった
「お前のせいで水が飲めなかったからな…
………これで許してやるよ」
------------------------------ちゅっ、くちゅ
「ん…ぁ…」
水分を軽く補給してベットに潜る
隣ではやはり、すやすやと眠るナマエが居た
「コイツ、これでも起きねえのか………」
ある種、尊敬にも近い『低血圧の寝る事への執念』に嫉妬を抱きつつ
不覚にもこの寝顔を可愛いと思ってしまうのは末期なのかもしれない
「…おやすみ、ナマエ」
〜END〜
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