進撃の巨人
□高血圧兵長と低血圧な私3
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<亀裂>
「あ、の…好きですっ!!!ナマエさん!!!」
人生で初めて告白されました
「…ごめんなさい、私…」
「わ、わかってます!!リヴァイ兵長とお付き合いされてる事…
それでも…好きなんですっ
あの………俺の事、別に好きじゃなくていいですっ
でも、…………このまま好きでいても…いいですか
好きでっいさせて下さいっっっ」
「っ、あ…「それじゃあっ、!!!」」
新米の兵士だった
とても熱心な子で、私も次の班長会議で
ナマエ班に入れてもらおうと思っていた
(これは…ちょっと考えなくては…)
走っていく彼の背中を見つめながら
呆然と立ち尽くしていた
不覚にも『嬉しい』と思ってしまった
(だって、初めて告白してもらったんだもん…)
「オイ」
----------------------------ビックゥ!!!!!!
「っ!!!!!!!!!!!!リ、ヴァイ………」
「何驚いてんだ…?」
「な、なんでもない…よ?」
「……………」
-----------------------------------ジー…
「なんでしょう?」
「吐け、なんか隠してんだろ」
「なんでもないってば」
リヴァイは勘がいいから困る
(うう〜〜〜、聞き流せよォ〜〜〜!!!)
「言え、削ぐぞ」
「なんでも「言え」」
「……………」
世の中の人は言えるのだろうか?
恋人に「私、告白されたよ☆イエ―イ☆」だなんて…
(いや、ここはシリアスにいくべきなのか…)
どちらにせよ、言わなければ私は『半殺しの刑』に処されるのだろう
「あ、のね?………告白…さ、れたの」
リヴァイは目を見開くと
「誰だ」
「え…」
「誰だ?」
目…が本気ですよ…ね?
「何処のどいつだ、………殺す」
「へっあ…おっ、怒らないで!!!!!!!」
「何故だ?お前はそいつと付き合うってーのかっ!!!!!!!!!!!!」
「そ、そんな訳ないじゃないっ」
「だったら言えっ!!!!!!!!誰だっ!!!!!!!!!!」
「っ、」
涙が出てきた……
(私、リヴァイが好きなのに……)
「なんで、信じてくれないのっ
付き合うなんて言ってないのに…
もういいっ!!!!!!!!!!私、あの子と付き合う!!!!!!!!!
リヴァイなんて知らないっ、」
「っオイ、ナマエ!!!」
-----------------------------------ぐいっ
掴まれた手が痛い
「なにっ!!!!!!!!!!!!」
「……お前、嬉しかったのか」
「っ、嬉しかったよっ
だって、初めてっ……告白されたんだもんっ…………」
「っ、そ、うか」
「っ………」
リヴァイが辛そうな顔をした
私の手を離した
(なんで、あんたが辛そうな顔っしてんのよ…)
-----------------------------------ダッ!!!
走った、とにかく走った
涙が私の後ろに流れていく
今まで、たくさん喧嘩をしてきたけど
私は、初めて
駄目になりそうな気がした………
「っリヴァイぃ…………………!!!!!!!」
〜TO BE CONTINUED〜
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