進撃の巨人

□高血圧兵長と低血圧な私4
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<二人の距離、縮めましょう編>








一度、心に決めてしまうとそこから進めないのが私たちである…






(そこが良い所って事もわかってるんだけど、)





そう、………あれから一言も喋らないどころか、目すら合わせていないのだ




頑固な私たちは、どちらかが折れる…という気配もなく

もう、一週間が経とうとしていた







「ハンジッ!!!!!!!!どう思うっ???!!!」


「もー、いい加減仲直りしてほしいよ…
私も研究が忙しいんだけどなぁ……」


「だって、…私悪くないし…」


「ナマエだって喧嘩した時は落ち込んでたじゃん、『少し言いすぎた』って」


「だってさ!時間が経って、冷静になってみると私悪くないじゃんって思ってさぁ!!!」


「まあ、今回はリヴァイが悪い…ような?」


「なんで疑問系なの??!!!」


「だあぁぁぁぁぁぁああああああ!!!!!!!
もうどうでもいいから、早く仲直りしろっっっっっ
そして、私に平和な巨人研究のひと時をくれっっっっっっ」


「どうでもって………」


ハンジの悲痛な叫びに押されて一瞬怯むと
思いがけない質問が飛んできた


「ねぇ、それはそうと新人君の告白の件はどうなったの?」


「………んー、断ったよ。ちゃんと。」


「リヴァイと喧嘩した後に?」


「うん。けど、彼の強い希望で私の班配属になったけどね。」


「へー…って、ええぇぇぇえ??!!!」


「だって、彼さー主席だったんだよ、去年の…
しかも、『ナマエ班に配属させて頂けないのなら憲兵団に移動させて頂きたいと思っています!!!』って
エルヴィンに直談判しに行ったらしくて…」


「すごいなぁ、それでエルヴィンが許可したのか」


「ハッタリだったとしても本当に憲兵団に行かれたら困るからね」


(…………リヴァイ、これはヤバいんじゃない?)


「…ちなみに、それをリヴァイは知ってるの?」


「さぁ?」


「ナマエ……………」












ハンジにストレスをぶつけてスッキリしたところで、
班別の訓練に向かうため、訓練場へ向かった



「今日は、フォーメンションAの練習をするよ!」


「「「「「はいっ」」」」」


巨人がいることを想定として動く


壁外調査では私の班はリヴァイ班のすぐ前のため、
通常種よりも、奇行種を多く討伐する


奇行種対応のフォーメンションの訓練は必須であり
調査兵団一、奇行種の討伐数をキープし続けている理由でもあった


(いつもならリヴァイ班と合同練習なのにな…)









「ナマエ班長っ!!!!!!!!!」









------------------------------------ガンッ








訓練中だというのに他事を考えていたのが良くなかった





鈍い音が聞こえた

口の中に鉄の味が広がって

意識が朦朧とする





(何…やってんのよ私…、訓練で、も……
大勢の、へい、しが………しんで…んの、よ………)






リヴァイ………















〜TO BE CONTINUED〜

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