進撃の巨人
□高血圧兵長と低血圧な私5
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<二人の距離、縮めましょう編>
「っ、くそが!!!」
馬をかっ飛ばして走る
手遅れになる前に、
アイツに…………………
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「っ、兵長っ!!!リヴァイ兵長っ」
班員と次の壁外調査での作戦確認をしていると、
遠くから俺を呼ぶ声が聞こえた
「…なんだ?悪いが今、忙しいんだ」
呼吸を整えようと必死に息を吸おうとする
コイツを俺は知っていた
(ナマエの班に入った新人…、いやアイツに告白した馬鹿か…)
そう、俺とナマエが喧嘩する原因を作った張本人だ
「ッチ………」
「どうしたの?そんなに焦って…」
ぺトラが声をかけるが、
ヤツの顔色は悪く、目が虚ろで混乱した様子だった
「っ、あの、ナマエ班長っが!!!…………
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「っ、くそが!!!」
気付けば体は動いていた
どうやらナマエはかなり深手の傷を負ったようで
兵団本部の緊急治療室に運び込まれたらしい
詳しい内容を聞く前に会議室を飛び出してきてしまった
(ナマエ…………)
馬を飛ばしても本部まで10分はかかる
くだらない事で喧嘩なんてするんじゃなかった
俺たちの仕事は常に死と隣り合わせだというのに
アイツはずっと俺の隣にいるのだと…思い込んでいた
(訓練での死亡率は…
……………いや、考えるのはよそう、)
「死なせねぇ…絶対にっ」
------------------------------------バンッ
「ナマエっ!!!」
「リヴァイ…」
病室には既にエルヴィンとハンジが居た
「ナマエは…」
ベッドには頭を包帯で巻かれたナマエが横たわっている
「…手術は成功したんだが、目を覚まさない。」
「っ…そ、うか」
「医者が言うには、目を覚ますかどうかは本人の意識次第だと言っていた」
エルヴィンが静かに話す
ハンジの顔色を見る限り…かなり…
「そうか…」
「俺たちは席を外すよ」
「ああ、」
----------------------------------バタン、
「ナマエ、俺が悪かった…
なぁ、………目を開けてくれ……………
っ愛してる…………、」
〜TO BE CONTINUED〜
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