book ukiss×love

□子供じゃない/dongho
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夜、


名無しさんからのメールを思い出す







名無しさんは俺の初恋だった

幼なじみで小さい頃はいっつも遊んでた


俺が中国に留学して…



戻ってきた時には
見違えるようにかわいくなった名無しさんがいた。



恋に落ちるのは簡単で、、


いや、思えば昔からだったのかもしれないけど



そうやって告白して付き合いはじめたのは中学一年の終わり。



その後俺はすぐデビューして…
カップルらしい時間を過ごせたのってほんと何ヶ月かだったな。




家族ぐるみで仲がいい名無しさんだから


「忙しくてもたまには会ってあげなきゃ名無しさんがかわいそうよ」

そう言ってた母さんも
俺の忙しさとクマを見てるうちに
何も言わなくなって…



正直、名無しさんのこと忘れてたよ。


今も考えてる時間がないんだ。




俺は少し投げやりになりながら


「お前を捨てることなんてできないよ」




それだけ打って

野球バラエティの共演者の
うるさいいびきを聞きながら
眠りについた










夢の中で君は言った


私を好きじゃないなら
お願いだからもう手放して


それ以上のわがままは言わないから…
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