めいん
□早起き
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やべぇ、遅刻だ………。
今日はいつにも増して寒い。
そのせいだ、と言い訳をしたいが、寒すぎて布団から出られなかった。
オレは毎日、日向と学校に行っている。理由……?そんなの付き合ってるからに決まってんじゃん……………///
で、その日向を今待たせている訳だ。
ごめん日向………。
「待たせたっ」
「おせーぞ伊月」
「悪い…。」
「許さねぇ」
いつもよりも機嫌が悪い。
危険信号発動。『ミッション発動して皆が集う』とか言えない……。いつもは日向に言って『黙れ』って言われるんだけど。
「まじでごめん」
「あー寒ぃ」
鼻赤くして可愛いな……とか思っちゃう。
「ごめん…」
「なんで遅かったんだよ」
「寒くて……布団から出られなかった」
と正直に言うと、日向に抱きしめられた。
「布団なんかよりこっちのがあったけーだろダァホ」
あぁ、なんだ。早く起きてこうやって日向に抱きしめてもらえばよかったんだ。……馬鹿、オレ。
「早くこーしたかったのに」
「ごめん、ありがと」
「遅ぇからこうしてる時間も短くなっちまったな。行くぞ伊月」
「あ、うん………!」
もー少しこうしてたかったな…。オレが悪いんだ、明日からは早起きしよ。