めいん
□『真ちゃん』
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『真ちゃん』
これはオレだけの呼び方。
他の奴はこんな風には呼ばない。
オレだけの『真ちゃん』。誰にも呼ばせない。
「何ニヤケている」
どうやら真ちゃんにバレてしまったらしい。
「真ちゃん」
「なんだ」
「しーんちゃん」
「なんなのだよ」
「真ちゃーん♡」
「うるさいのだよ!!」
あ、怒られちゃったてへぺろ☆
「『真ちゃん』って呼ぶのオレだけだよね?」
「……そうだな、そんな変な呼び方で呼ぶ人は高尾くらいだ」
やっぱりね、オレだけなんだ。
「やった!オレだけって、特別な感じ」
「……………」
オレが、オレだけが真ちゃんのことを真ちゃんと呼んでいるが、嫌がらないんだ。
許してくれてんだもん。
他の奴がそう呼んだら止めろって言ってくれるのかな………。
「顔、赤いね」
そう見えるのはオレの勘違いかな?
「そ、そんなことないのだよっ」
今度は見てすぐ分かるくらいに顔が赤くなった。いいぞ、その調子!
「真ちゃん寒いねー」
「そうだな」
「だから顔赤いの?」
「もともと赤くなどないのだよ」
「そっかなー?」
顔を近付ける。
「なっ…何するのだよ……///」
「オレの目で顔反射して見えねーかな?」
ますます顔赤くして、可愛いなぁオレの真ちゃん。
「見える訳がないのだよ」
つれないなー、目逸らしちゃって。
ほんとは目を見せるためじゃないなんて、気付かないの?バカなの?
本当の目的は、キスに決まってんじゃんか……
「なっ………んっ///」
真ちゃん可愛い、まじ可愛い。
舌入れたいけどさすがに抵抗ハンパない……。
「急に何をするのだよ!!///」
「えー、キス?」
「そんなことは分かっているのだよ!!」
「だって真ちゃん鈍感だから」
こんな簡単なことに気付かないで、急にとか。全然急じゃないじゃん。
「急じゃなきゃいいの?今からキスします」
またキスをする。
今度は舌を入れさせてくれた。
やっぱ真ちゃん下手だなーww
「真ちゃんありがと」
肩で息をする真ちゃん。あー可愛い。どんな真ちゃんも可愛くてしかたない。
「嬉しかった?」
「嬉しくなど…」
「本当のこと言ってよ」
「………嬉しくない訳では……ないのだよ//」
いい子いい子、と頭を撫でればまた可愛い反応をする。
飽きないなー真ちゃん♡