小説1

□第1章
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―…AM9:00。

風紀委員177支部にて。





いつものように仕事をしていた初春飾利は、白井黒子のちょっとした異変に気がついた。


「白井さん。どうかしたんですか?」

「…いえ。お構いなく。」

「……悩みがあるならききますよ?」

「…」

―…と、その時。

バアン!!!(ドアの音)


「おっはよーん!♪」

「さっさささ佐天さん!?なんでっ…」

「いやー、暇だったし。たまには支部に顔出してみようかなーって」ヒラッ

「っきゃああああ!!スカートめくらないでくださいー!!」///

イイジャン!ホラホラー♪
キャアアアアアアアーーーー!




「もう!佐天さんったら…
ドアは壊れそうになるし、スカートはめくるし…ヒドイですよ…」

「ごめんごめん!今日から春休みだしテンションあがっちゃってさー。
お詫びに差し入れのケーキ食べる?」

「差し入れ!?ありがとうございますー♪
ほら!白井さんも食べましょう!」キラーン

「…後でいただきますわ。」


「……ねぇ初春。白井さん何かあったの?」ヒソヒソ

「…さぁ…きいてみたんですけど話してくれなくて…」ヒソヒソ

「ふーん…」

「…っあー…話題かえましょう!」

「っそうだね!えーっと…そういえばもうすぐ私達中3だね」

「ホントですね!…あっ白井さんはどこの高校に行きますか?」

「…っあー私も知りたいなー!白井さんがどこの高校に行くか」

「……」

「…あの…白井さ…」

「っあああああーーーー!!!!」

「「えええーーー!?」」



「…白井さん、いきなり叫ばないでくださいよ」

「こまくがやぶれるかとおもいましたよー…」

「すいませんでしたの。ですがもう我慢ができなくて…」

「我慢って…いいますと?」

「悩みがあるんですか?」

「…えぇ。まぁ…」

「だったら悩みききますよ!私達友達じゃないですか!」

「そうですよ!今のところ、大きな事件もないですから時間はありますよ」

「…あなたたち…」








「…この前、卒業式がありましたでしょう?」

「そうですね。…それがどうかしたんですか?」

「…何か気づきませんの?」

「えっ?卒業式…うーん…なんだろう」

「ヒントはお姉様ですわ」

「…あっ!御坂さん高校生になりますね!!」

「あー!そういえばそうだ!
ってことは…」

「…えぇ。お姉様と離れてしまいますの…」グスッ

「なるほど。…で、御坂さんはどこの高校に行くんですか?」

「聞きそびれてしまいましたの。」

「ありゃ…」

「ですが、お姉様に頼まれたことがありまして…」

「白井さんに頼みごと…ですか」

「…4月にお姉様の妹様が、常盤台に入学されるそうなんですの。ですから、妹様のルームメイトになってくれないかと…」

「「…」」

「…初春?…佐天さん?」

「「…御坂さんの妹ーーーーーー!!?」」


「一体どういうことなんですか!?」

「御坂さんに妹がいたんですか!?」

「…っ私もさっぱりですのー!」

イモウトサンノナマエハネンデスカ!?
ドンナカタナンデスカ!?
デスカラワカリマセンノー!

ギャーギャー!!

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