MIX!MIX!!MIX!!!

□マサラタウンとトリップ
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旅をすることになった理由。
それはただマサラタウンにいるだけではつまらないかつ足取りが掴めないから、ということ。

確かにマサラタウンにいただけではダメよね。

それに旅をしていたほうが遭遇率は高くなる。
ただそれだけだ。


オーキド博士がトレーナーカードを作ってくれた。
神楽にはピチューという相棒がいるし、銀ちゃんや新八もこの機会にポケモンを持ってみるそうだ。

「今はカントーの御三家しかおらんのじゃが…。なんならトキワの森にでも行って捕まえるかの?」

「トキワの森…」


そういわれて銀時と新八の頭の中には江戸にいたときのミレイの言葉が蘇った…らしい。


「トキワの森ってね、むしポケモンの宝庫で…特にスピアーっていうポケモンは危険だから要注意ね。ま、よく出会うんだけど」


「「(嫌だ。そこにだけは行きたくない)」」


何を思ったのか銀ちゃんと新八は御三家でいいと言い出した。
顔にトキワの森が嫌だって書いてあるけど…ニビシティに行くなら通らなきゃいけないのに。


「おお!そうかそうかじゃあ案内しよう!」

そういわれて連れてこられたのは研究所の裏庭。
そこにはポケモンのデータを取っているケンジがいて、オーキド博士に言われてカントーの御三家を連れてきた。


「ご、御三家…?」

「そうよ。…一匹は進化してるけど」


私たちの目の前にはヒトカゲ…の進化形リザードン、そしてゼニガメとフシギダネがいる。
そして私には木の陰から新八くんを見ているマダツボミが目に入った。


「うわ!可愛いアル!」

「ぜにぃ!」

「だね!」


神楽ちゃんが声を上げるとゼニガメとフシギダネは嬉しそうにすり寄る。
あらら、二匹とも神楽ちゃんがいいのかな。

微笑ましく見ていると銀ちゃんとリザードンが睨み合っているのに気付いた。
火花が散って一触即発の雰囲気だけど和解すればだれよりもいいコンビになるはずだ。

オーキド博士もそう思ったのか銀ちゃんとリザードンを見る目が優しい。


「あれ、僕は?」

「…つぼつぼ」

「ん?ミレイさん、このポケモンは何て言うんですか?」

「マダツボミよ」

「へー」


うん、いい雰囲気じゃないだろうか。

私にもこんなころがあったなぁとしみじみ思い、それを察したライチュウとリーフィアは私の足にすり寄ってきた。

こうして、私とオーキド博士の助言により銀ちゃんはリザードンを、新八はマダツボミを神楽はピチューのほかにゼニガメとフシギダネを仲間に加えた。



そうして、私たちはマサラタウンを旅立ったのである。




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