MIX!MIX!!MIX!!!

□マサラタウンとトリップ
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目の前に広がる光景は夢ではないだろうか。

いや、夢だって言って。
お願い、300円あげるから!!



カントー編 第一話 マサラタウンとトリップ




目の前に広がる緑と小さめの家。
その光景は間違いなく私の生まれ故郷、マサラタウンだ。

ギラティナの反転世界で私は別の世界にトリップしていたらしく、しばらくそこで過ごしていた。

友達もでき、家族みたいな存在もできた。
でもある日またギラティナが現れて私はその世界の友達と別れを告げた。

そして、いざ帰ってみると…


「あれ、ここどこだ?」

「あれ!?ミレイさん!?」

「ミレイ姉アル!」


あれぇ?

なんで銀ちゃんたちがマサラにいるんだろう。


「…ミレイ、ここどこ」

「私の生まれ故郷、マサラタウン…っていうかなんでみんなここにいるの?」

「ええ!?ミレイさんの生まれ故郷!?何で僕たちがここに!?」

「私が聞きたいわ眼鏡」

「もしかしてあのギラティナのせいで私たちまでこっちに来たアルか?」

「そうみたいだなァ…。しゃーねぇ、ミレイしばらく世話になんぞ」

「何で二人ともそんなあっさりしてんの!?僕がおかしい!?」


…うわー、私眼鏡と同じ考えだった。
最悪。


「…ミレイさん、傷つくんで笑顔でそういうこと言わないでください」

「あ…ゴメンネー」

「棒読みだよ!何とも思ってないよこの人!」


新八の鋭いツッコミに私の足元にいるライチュウとリーフィアは呆れた顔をする。
この子たちはなかなか冷たい。


「ミレイ姉、いまからどうするアルか」

「…そうねぇ、やっぱりオーキド博士のところに行くのが普通かしら」

「あァ…ミレイのおじいさんみたいな人か」

「うん」

「そりゃあ行かなきゃな。…嫁にくださいって」


ドコォォォ


「黙るアル銀ちゃん」


神楽は銀ちゃんを殴った。
さらに新八くんの視線も冷たい。


「ミレイ姉は渡さないアル」

「そうですね、銀さんみたいなマダオには渡したくないです」

「ぴっちゅ!」


二人の言葉に賛同したのは私が神楽にあげたタマゴから孵ったピチュー(♀、ギザ耳)だ。
神楽の肩に乗って同じように銀ちゃんを睨みつけている。

「さ、ミレイ姉行くアル」

「そうだね」

「とりあえず今からどうしたらいいのか話し合わないと」

「ぴちゅぴちゅ」

「らいらーい」

「りー」


もう銀ちゃんは無視だ。
万事屋にいたときに受けたセクハラの数々をわたしは忘れない。





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