THE PRINCE OF TENNIS

□心からのお祝い
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「周助っ」
強く抱きしめたせいか少し苦しそうに僕の名前を呼ぶ

「あはっ…ごめんごめん」

僕は真美を離し僕の部屋に案内する

「でもめずらしいね、真美がこんな時間に来たいって言うのは………なにかあるの?」

「へっ?いやいやなんもないよ?うん!!そう!なんもない」

あぁこの子は嘘をつくのが苦手だな絶対何かある
でも僕はそうと返すだけであえて深くは聞かないことにする
その為に来たんだったら今日か明日かに言ってくれるのを期待してる

部屋に入るとわぁと声をあげてキラキラした目で僕の部屋を見渡してる真美が可愛い

そのあと部屋で世間話や部活のことそのほかいろいろ話した
でも真美はすごく時計を気にしているようで僕も時計をみると11時55分をさしていた
真美は数分前からソワソワしている

「真美、もう寝る?」
と聞いて立ち上がろうとすると真美に手を掴まれる
普段そういうことをしない真美だから少し恥ずかしいのか頬を赤く染めている

「ダッ…ダメ!!もうちょっと!あとちょっとだから!」

真美は何しようとしているのかわからないが
頬染めながらそういう真美可愛くてまた真美を抱きしめる

すると真美も僕の背中に腕を回し「少し、このまま」って可愛いことを言う

そして長い沈黙が保たれる

聞こえるのは時計の音と真美の心臓の音が高鳴ってるのがわかる

それでも時計の音のがすごくて……

カチッ

「周助お誕生日おめでとう!これからもずっとずっと一緒に…いてほしいな!
ふ……ふつつかものですが…よろしくお願いします……」

一瞬なにが起こってたのか僕には少しわからなかったが理解できた

そして真美もさっきのことを言ってくれてる間に恥ずかしくなったのか僕の腕に回されていた腕と手に力が入り僕のシャツを掴んでた

そういえば今日は僕の誕生日だったな…(ないけど)忘れてたや

真美は顔を真っ赤にして僕が抱きしめている力より強い力で僕に抱きついているのがすごく可愛い

「クスッありがとう、すごくすごく嬉しいよ誰よりも先に真美が一番最初に祝ってくれたのすごく嬉しいな

大丈夫僕は真美を手離すことなんて絶対ないからね真美嫌いって言っても離さない」

なんかすごくキザな言葉を言ったような気がして僕も恥ずかしくなる

すると真美は顔を上げてえへへと笑う

すると僕から腕を離し真美のカバンのあるとこへ行く

何をするのかと思いきや何やら小さめの綺麗にラッピングされた袋を取り出してきて

僕に渡す

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