THE PRINCE OF TENNIS
□風邪の時も
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「わかんない…」
私は周助にマスクを渡す
「寝なくていいの?」
「わかんな………………ってふぇ??」
なんか気づいたらお姫様抱っこされてて…
「一人で歩けるよー」
「駄目」
なんか、ずるい…
「うつるよ?」
私は周助にうつったことを考えたら涙が出そうになるけど堪える
「大丈夫だよ」
そのままベッドに運ばれて
毛布も被せてくれた
「ちゃんと休むんだよ?」
私は頷くだけの返事をする
「クスッ………じゃあ僕はおいとまさせ…」
やだやだ
帰ってほしくない
ギュッ
気づいたら周助のカッターシャツを握っていた
「あ、ごめん」
と私は柔らかく手を離す
「いいよ、一緒に居てあげるよ」
「え?…」
「大丈夫…だから…」
優しい周助の声は安心できる
そのまま私は眠ってしまった
「おやすみ…真美…」
***