THE PRINCE OF TENNIS
□心からのお祝い
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不二side
28日の夜9時30分
10時に真美が来るからソワソワして落ち着かない
部屋の掃除も怖いくらいしたし
あと30分何しても落ち着かない
真美が泊まりにくるのは初めてだからこの事は大切にしないとね
僕は玄関の一番近くの部屋で待機しようと思ったけど
その部屋は姉さんの部屋で今日は彼氏を連れ込んでいる…
たまに聞こえる姉さんの……
いやなんでもない
それより僕は真美の………やっぱなんでもない
そんなことがあるから二番目に近い部屋で待機しようと部屋の電気をつける
この部屋は空き部屋でこの部屋で昔、祐太と佐伯の三人でよく遊んだなと思いながら真美を待つ
時計を見るともう55分であとの5分が凄く長く感じる
よく考えるとこの場合僕が真美を迎えに行かないといけないんじゃないかと今更だが思った瞬間
ピーンポーン
インターホンがなった
僕は素早く玄関を開ける
「しゅ…しゅうすけ反応早いね」
そうやって少し嬉しそうに笑う真美
今日一日(学校があったので正確には半日だけど)
僕はどれだけこの子を待っていたのか
そう思うと時の流れは残酷だと思う
僕は玄関で真美を抱きしめた
僕はこれほどこの子に溺れているんだろう
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