THE PRINCE OF TENNIS

□橙ゲノム
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私と周助ともう一人、彩っていう子と昔から仲が良かった

昔から変わらない仲で遊んでた幼稚園のころから周助は彩のことが好きだった…
多分それは今も変わってないんだろうけど

私は周助のことが好きだった
彩も周助のことが好きだった

彩からも周助からも恋の相談ってやつをされていた
ませてるなとも思った私が一番ませてたのかも知れないけど

でも彩は小学校三年生のとき家族と行っていたキャンプで事件に巻き込まれ
亡くなった

それから周助はかなり落ち込んでたり病んでたりしてたけど私はそんな周助を何回も慰めた
「君に何がわかるんだい?」
とも言われたことも少なくはない
慰めるつもりが喧嘩になったことも多い
勿論私なんかが勝てる訳がなく由美子さんにアップルパイ作ってもらって慰めてくれたっけ


もういいかい 君の傍で
私は小さく 息をするの
とぼとぼ歩いていたらもう夕焼け空
「なんでもない」そう呟いて 滲む空に覗いた心にかくれんぼした



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