THE PRINCE OF TENNIS

□橙ゲノム
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家に帰ったら6時半で
私の家から青春学園はバスと徒歩だからいつもこんなもん
そして周助の家は隣

そのまま自分の部屋に行って制服も脱がずにベッドにダイブ

ハァ…
まだ 彩が
多分周助の中で生きていて
たまに彩の話を周助からしだす
その度に君の嬉しそうで悲しそうな横顔を見て
私のここが 胸が 苦しくなるよ

家に帰ってるかな…ってまだか…
6時にテニス部が終わるから
7時くらいにメールしようかな…
私は携帯を握りながらそのまま眠りについてしまった


ーーーーーーーーーーー

目を覚まし起きたら7時半…約一時間も寝たんだ…
起き上がって髪の毛を手ぐしでといて
周助にメールを送る

[会いたいよ]
のたったの五文字

にしても7時半なのに空は夕焼け
夏は長い

なんて考えてると周助からの返事か来た
[いいよ、僕の家においで]
返事も返さず周助の家に行く
いつものことだ
三歩歩いたらつく距離

嫌いなのか好きなのかわからないよ好きすぎて嫌い

インターホンを押そうとしたら周助がでてきた

「クスっ入ってよ」

周助の家に入るのも部屋に入るのももう慣れたはずなのに
ドキドキする
そんな妄想にふけてる場合じゃないんだけど

周助の部屋に入って周助のベッドに許可なく座る
そのとなりに周助も座る

「ねぇ真美、まだ彩はさ僕たちのこと見てくれてると思わない?」

『…そりゃそうだと思うよ……周助…好きだったんでしょ…』
違うこんなこと聞きたくない

でも周助も彩も気持ちを伝えずに彩は逝ってしまったんだから

「それは真美が一番知ってると思うけどなぁ」

周助が苦笑いをする

『…彩も周助のこと…好きだったんだよ』

ずっと知っていたけど初めて周助に言った
言いたくなかった

「そっか…また彩に会いたいな」
と前を向き上をみる
その笑顔は本当に嬉しそうで
その言葉と笑顔にが私は耐えれなくて勝手ながら周助の部屋を飛び出した

いつも強がってたのかも知れない

小学校高学年になったときから周助の前で涙は見せなかったのに
目尻が熱くなるの感じながらも階段を降りて玄関を飛び出る

「真美!!真美!!」

周助の声なんて知らない
大好きなのに伝わらない
初恋は実らないんだな




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