虹(hyde×Ken夢)連載

□【虹】第六章
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Gacktは全ての力をなくした。

G「‥連絡ありがとうございました」

奈名を撃った兵士は
もちろん狙ってわけではなかった
自分が撃ったのがNANAだとわかり
泣き崩れたらしい
この兵士、数日前にNANAの歌を聞き
涙した1人だったらしい

そんな話を聞いてもGacktは少しも救われない
Gacktのそばにいた彼女の優子は泣きながら
Gacktの背中を擦っていた

優「hydeさんたちにも連絡するね‥」

G「‥頼むよ」

奈名 どうか死なないで‥

優子から連絡を受けたhydeやKenも信じられず、いや信じたくなくて崩れ落ちる
丁度ラルクでレコーディング中だった

h「だから行くなって、いつも言ってたのに‥」

K「嘘や‥奈名がそんな‥」

t「なんで‥‥?なんで奈名なん‥」

y「信じたく‥ない」
 
 
 
一方
Gacktは奈名のいる病院に連絡した

奈名は生きてるのか確認し
今すぐ日本に返せと無茶を言ったが
あまりにものGacktの気迫に
搬送中に亡くなられても知りませんよ
という条件のもと
奈名は日本に搬送された
お金はいくらかかろうと構わない
一番最速で一番安全に搬送しろとGacktは言ったのだ。

NANAが撃たれたということは
たちまち世界中で報道された

どのメディアもNANAを讃えていた
世界中がNANAの回復を祈る‥

日本でもNANAがボスニアの戦火の中
歌う映像や子供たちと笑い合う姿
兵士ともハグしているものも放送されていた

数日前はhydeとの不倫がもてはやされていたのに‥

NANAをしたう海外のアーティストたちも
インタビューを受け
泣きながらNANAに生きて!とエールを送っていた

日本のアーティストたち
ヤスもダイゴもAKBたちも
大物と呼ばれる芸能人も涙ながらにNANAを讃えた

そしてNANAの意志を受け継ぎたいと
動き出した。
争いを終わらせると立ち上がる
日本ではあのyukihiroも反戦活動に参加した

次の日
奈名は日本に搬送されてきた
 
 
空港には報道陣やファンたちが押し寄せ
ごった返していたが
NANAを迎えに来た
都内の有名な某病院が用意したドクターヘリで即座にNANAを運んで行った

病院内には既にGackt、優子、hyde、Kenが待っていて
病院の外は報道陣とファンがいた
ファンたちはみんな泣き叫んで
報道陣は生中継していた。

そんな中で一番しっかりしていたのはKenだった

院内がバタバタ騒がしく動き出すと
奈名がベットの上に寝かされ
たくさんの管につながれ
呼吸器を付けられて運ばれてきた

hydeは真っ先にベットにかけよる
 
 
h「奈名っ奈名っ」

hydeの呼び掛けも奈名には届かない

h「うわあああぁぁぁ‥」

hydeは大声で泣き叫び、床に崩れ落ちる
それを見て優子も両手で顔を覆って泣きながらしゃがみこむ
Gacktは呆然と立ち尽くす、その頬には涙が滝のように流れていた。

K「先生!迎えに行って下さって、ありがとうございました」

この院内で一番腕のいい外科医はヘリの中で既に奈名の容態を把握しているはず

K「奈名は‥助かりますか?」

Dr「‥正直、かなり危険な状態です。覚悟はしておいた方が‥」

K「‥なんでや‥奈名‥」

医師は奈名を詳しく検査すると言ってオペ室に消えた。
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