虹(hyde×Ken夢)連載

□【虹】第十一章
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――奈名 side――
 
 
私は日本に着くと
まず優子に電話した
優子には心配したと散々説教されたが
誰にも言わない約束で優子の部屋に行くことを許してくれた。

優「奈名っ!」

優子は勢いよく
私に抱き着いてきた。

優「もうっバカ!どれだけ心配したと思ってんのさ!」

「‥ごめん」

優子は泣いてた。
また一通り怒られて
優子に手をひかれ
リビングのソファに座った

優「hydeくん何度もロンドンに行ってたわよ‥でも見つからないって」

「何度も?」

優「そう。私が知ってる限り4回ね、Kenくんは奈名は絶対帰ってくるって信じてたけど‥」
 

hyde‥Kenちゃん‥

私は優子んちを出ると
あのいつもの仕事用の部屋に向かった。
もしかしたらhydeは
もう私を愛してないかもしれない
一年ぶりに帰って来たって
受け止めてなんかくれないかもしれない。

それでもいい
hydeに会いたい‥

今もまだしっかりと
首に下げてある
ロザリオをギュッと一握りしてから呼び鈴を押す。
 
 
 
――hyde side――
 
 
奈名を探して
一年か‥
ロンドンで出来た知り合いに頼んでいろいろ調べて貰ったけど
今 電話がきて
やっぱり見付からんかった

h「奈名‥ほんまどこにおるん?」

会って抱き締めたい
あの笑顔に触れたい
俺を愛してくれなくてもええ
やから‥‥‥

俺は仕事以外
何もする気が出ず
オフの日は奈名との思い出が残る
この部屋で項垂れてすごす。

今日もソファに寝そべってNANAのDVDを見て過ごしてた。
奈名に会えるのは画面でだけ‥

その時 呼び鈴が鳴った。
 
h「なんやねん、今奈名見てるから出ぇへんしっ」

やのに呼び鈴はまた鳴った。

仕方なくモニターで確認した

h「えっ‥奈名?」

俺は慌ててドアを開けた。

「‥いないのかと思った」

やっぱり奈名や
夢やないよな?

「hyde?」

h「奈名の‥あほぉ‥」

俺は力いっぱい
奈名を抱き締めた。
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