虹(hyde×Ken夢)連載

□【虹】第一章
2ページ/3ページ

 
NANAに会った動揺を抑え
とりあえず空き部屋に入って
荷物を置き、またリビングへ降りて行った。

ソファには変わらずGacktが座り
NANAはキッチンからマグカップをふたつ持ってテーブルに置いた。

「どうぞKenちゃん。」

NANAはそのコーヒーを俺にくれた。

K「あ、ありがとう、俺にまで‥」

GacktとNANAはそんな俺をクスクスと笑いながら見てる。

K「あのー‥二人は付き合ってたりするん?」

俺の質問にまた二人は笑う。

G「あはは、違うよ。NANA、奈名は僕の妹だよw」

K「妹ーっ?」

あまりにもの衝撃に、俺はコーヒーを吹き出す。

「Kenちゃん汚いww」

K「だってそんなんhydeからも聞いたことないし!」

G「うん、口止めしたからねw絶対内緒だよ?今はまだ公表したくないから。」

K「う‥うん!約束するわ!」

奈名はほんまに綺麗で
一通り驚き終わった俺は
奈名に見とれていた。

華奢な身体に白く透き通るような肌
大きな目に艶やかな唇
背中の真ん中ぐらいまでの綺麗な長い髪‥
 
奈名を見てると
鼓動が激しくなる。

―これが一目惚れってやつか‥いや、でもNANAは何度もTVや雑誌で見てたしなぁ―

「‥ちゃん!Kenちゃんってば!」

ボーっとしていた俺は
その綺麗な声に我に返る。

K「あ、ごめんw何?」

「あのね?‥hydeは元気?」

K「んー‥うん!元気やで?」

「そっか//」

―んん?なんやその反応?なんか‥怪しい!―

G「奈名、時間やばいよ?」

「あ、ほんとだ!」

奈名は仕事らしく
テキパキと用意を済ませバタバタを出て行った。
 
G「ねぇKenくん、僕ねロンドンでも事務所を構えててさ、このあいだNANAを僕の事務所に移籍させたんだ。ついでに日本の僕の事務所にも所属させたの。」

K「凄いなGacktは‥いやGackt社長!」

G「ははw‥でね、NANAを日本に拠点を移させようと考えてるわけ。」

K「じゃあ世界的スターやなくなるやん。」

G「いや、もちろん海外ツアーとかは今まで通りしていくつもり。ただね‥日本でもNANAは有名だけど、どうせならNANAが日本にってだけじゃなく衝撃的な話題にしたいんだ。」

K「話題ならGacktの妹っ公表したらいいんやない?」

G「もちろん公表するよ。でもそれだけじゃなくて‥率直に言うよ?日本に行ったら暫くNANAと一緒に仕事してくるないかな?」

K「一緒に?どうゆうこと?」
 
G「ユニット!NANAとKenくんが組むとなれば凄い話題でしょ?」

K「えっ‥俺に?hydeやなくて?」

G「hydeはだめだ‥」

K「あ‥ボーカル同士やもんなぁ」

G「いや、奈名はギターもピアノも上手いしhydeもギターできるからいいんだけど‥問題は‥二人は付き合ってるから‥」

K「は?‥‥‥‥‥不倫?」

G「うん‥hydeに奈名を会わせるんじゃなかったよ、後悔してる。」

K「不倫とか‥奈名ちゃん可哀想やな‥」

Gacktは少し驚いた顔をして
すぐクスクス笑う。

G「Kenくんみたいな遊び人もだめだけどねw」

K「ちょ!俺もう女遊びやめたもん」

G「ほんとかなw‥で、ユニットの件引き受けてくれるかな?」

K「奈名ちゃんがいいなら俺は歓迎やで?奈名ちゃんと組んだら俺にはメリットしかないもん」

G「良かった。明日から奈名と二人で曲作って準備し始めてって?」

K「でも奈名はどう返事するかわからんやん」

G「アイツに決定権はないからw俺の言うことは絶対だからね!」

K「‥社長やから?」

G「そうwしかもお兄様ww」

K「ひどっww」

G「日本に行ったらhydeともたくさん会えるしね‥」

K「Gackt?hydeと奈名ちゃんのこと応援してんか反対なんかわからんでw」

G「僕もわからないよ、奈名が幸せならいいって思うだけで‥」

―せっかく一目惚れしたのに既にhydeのものとか‥俺って可哀想やわぁ―
 
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ