虹(hyde×Ken夢)連載

□【虹】第七章
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奈名がhydeさんと別れるなんて‥‥‥

「ヤス、今KenちゃんがレコーディングしてるからKenちゃんとこ連れてって?」

ヤス「‥Kenさんが支えやから?」

「うん‥」

ヤス「ごめん、嫌や」

「へ?」

傷心中の奈名の心の隙間に
入り込んでしまおう‥
なんて醜い考えが
頭の中を支配する

ヤス「俺のことも頼ってやー‥」

「え‥てかヤス、どこ行くの?」

ヤス「うち‥もう着くで」

奈名は諦めたように、ため息をついた。
卑怯な男やと思われてもいい
奈名が欲しいねん!
 
 
うちに着き
俺は奈名の肩を抱いて部屋に入れた。

そして懲りもせず
奈名を抱き締めて、押し付けるようにキスをした

奈名は
何も言わず、視線は遠くを見て、抵抗もしなかった

だから俺は
奈名の首にまだ残る傷痕に口付けた。

ヤス「hydeさんのこと‥忘れさしたる」

奈名は人形のように動かないまま‥言葉にならないほど悲しい顔をしていた。

ヤス「‥どうしたら俺を見てくれるん?奈名‥付き合ってや‥」

奈名が何か言おうと口を開いた時
電話が遮った。
 
 
スッと俺から離れ
奈名は電話に出た。

「Kenちゃん‥」

K「奈名どこおるん?‥さっきhydeから電話きて‥」

「うん‥ヤスんちだよ。」

K「なんで?」

「なんでかなー‥」

K「迎えに行くからっ!」

「‥うん」

電話を切ると奈名は

「ごめんね?Kenちゃん来るって」

Kenさんは俺のうちを知ってるからな‥

ヤス「奈名?俺諦めへんからな!絶対!」

「うん‥」

うん?諦めやんでええってことか?
奈名、hydeさんを忘れようとしてんやな‥
 
 
ヤス「ごめんな?俺いっつも無理矢理で」

「いいよ‥」

ヤス「‥座って?珈琲入れるわ」

Kenさんが来るまで
ソファに座り
あまり話してくれない奈名に
なるべく明るい話を聞かせていた。

そして奈名の携帯に
Kenさんからメールが届くと

「帰るね、ヤスごめんね?」

ヤス「あ、うん」

俺は奈名の荷物を持って
Kenさんの待つ車まで付き添った。
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