虹(hyde×Ken夢)連載

□【虹】第八章
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――奈名 side――


久しぶりに会ったhydeは
前のパーティの時と違って
明るくて優しかった。

Gacktが勝手に決めた
期間限定のこのユニットは
"HYDE×NANA"
とそのまんまだった


h「奈名」

「はい」

h「大丈夫?」

「えっと?」

h「のどやんw」

「あ、うん。」

大丈夫?ってhydeと一緒に仕事することに対してかと思った

ふたりきりって
やっぱり気まずい‥


h「奈名これ 貰ってやって?」

hydeは私の首に手を回した

「えっ、hyde?」

h「ごめんな、またお揃い」

hydeは私にまたロザリオを‥
今度のは羽の形をしていた。
hydeの手でロザリオを
首にさげられて戸惑っている私に
いつものかわいい笑顔で
自分の首にさげられたお揃いの羽をつまんで見せた。

そのかわいい笑顔に
思わず私も笑顔になる。

h「また奈名を守ってくれたらええなぁ」
 
前に貰ったロザリオは
あの時 私二発目の銃弾を跳ね返して粉々に砕け散った
ロザリオがなかったら
銃弾は私の胸を撃ち抜いていたかもしれない

ロザリオに守られた
ううん、hydeに‥かな


「hyde‥」

だめだ、涙が溢れ落ちる‥

h「奈名‥泣かんとって」

hydeは私を抱き締めて
頭を撫でてくれる。

やっぱり大好き
愛してる‥忘れなきゃいけないのに

「優しくしないでよ‥」

h「奈名‥愛してるから‥」

ぎゅー‥とhydeの腕に力が入る

私も愛してる

言っちゃだめ‥
私は言葉を飲み込んだ
 
 
――hyde side――


久しぶりに奈名を抱き締めた
その感触はやっぱり愛しくて離したくない
俺、こんなに愛してる

その時 スタッフがドアをノックした
離したくないけど
仕方なく奈名を離し
スタッフを迎える

ス「準備できましたので音お願いします」

奈名と仕事って緊張するけど
二人ならいいものができそう
俺は頭を切り替えてレコーディングに専念した。

奈名の歌声もピアノも息を呑むほどの仕上がり
 
 
h「奈名、もう声普通に出せてるな」

「ありがとう、でもまだ高音になると苦しい」

h「なら、ちょっと下げる?」

「だめっ、下げたらhydeの声の邪魔になる」

h「邪魔ならんよ、奈名の声と重なるんも綺麗やん」

「嫌!このまんまがいい」

h「相変わらず頑固やなw」

「だってさっきのhydeの声良かったもん。鳥肌立つほど。」

h「ありがとうな」

俺は奈名の頭をくしゃくしゃ撫でた

「やーめーてー、髪乱れるっ」

h「あはっえーやん」

頬をぷくっとふくらまして
俺に文句言う奈名がかわいくて
もっと髪をくしゃくしゃにしてやった

「もうっ!仕返しっ」

奈名は俺の髪をくしゃくしゃにしやがった
でも懐かしい感覚
二人で笑い合った。

「‥‥‥‥‥‥」

h「え?」

「んーん、なんもないよ」

にっこり笑う奈名
ごめんな、ほんまは聞こえたで‥

"大好きだよ"

俺も大好きやで、奈名!
 
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