虹(hyde×Ken夢)連載

□【虹】第九章
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それにしてもKenちゃん遅い
さっきの女の人はもう泣いて帰ったはずなのに‥

h「奈名?」

「ん?」

hydeはニヤニヤしてる。

h「やきもち!」

「なっ、なにがっ」

h「さっきの態度!やきもち妬いてたんやろー?俺がくーちゃんと仲良くしてんの嫌やったんやろ?」

「ちっ、違うしっ//」

h「嘘やー!やきもちや絶対!」

そう言うとhydeは抱き着いて来て
てっちゃんとユッキーに助けを求めたが
見て見ぬふり

「ちょっとユッキー!てっちゃん!助けてよ!」

y「やだよ、助けるも何も、ラブラブなたけでしょ?」

h「そやでユッキー!よくわかってんなあ」

hydeは抱き締めた私を離す気などなさそう

「ちょっ、ユッキー!」

y「なに奈名、ラブラブの邪魔しちゃ悪いでしょ?なんか文句でも?(黒笑)」

「い‥いえ、ありません(泣)」

ユッキーの黒笑‥逆らえないw
 
「てか、Kenちゃん‥」

h「遅いな‥」

「さっきの女の人さ、泣いてたみたいだし‥ちょっと探してくるっ」

私はhydeからすり抜け楽屋を出た。
あっちこっちKenちゃんを探す

と トイレの前で蹲ってるKenちゃんがいた。

「Kenちゃん?」

Kenちゃんの足元に赤いもの‥

K「奈名‥」

痛みに歪んだKenちゃんの顔
赤いものの正体は手から流れる血

「Kenちゃんっ‥これっ‥どうしたのっ」

K「切り付けられた‥」

Kenちゃんの大事な手が‥
私はすぐにhydeたちを呼び、Kenちゃんは大塚さんに連れられ病院に行った。

「私も行く!」

K「あかん、本番まだやろ?奈名は仕事しぃ」

「だってKenちゃんっ」

K「あかん!‥俺の代わりにギター弾いて?な?」

「なに言ってんのっ」

K「hyde、奈名はよ連れてって」

h「うんっ‥」

t「Ken、大丈夫やからな!後のことは心配すな?」

私はhydeに無理矢理
楽屋に連れて来られた

t「奈名!しっかりしてや、Kenちゃんは大丈夫やからっ!Kenちゃんゆーてたやろ?今日はKenちゃんの代わりにギター頼むで!」

「てっちゃん‥」

h「大丈夫や‥奈名」

y「奈名‥お願い」

Kenちゃんみたいに
切ない音なんて出せない‥
 
それでも時間は待ってくれず
本番は始まった
Kenちゃんのことは
タモリさんにはあらかじめ話した。

h「奈名、ちゃんと頭切り替えろ、でないと逆にKenちゃんに心配かけるんやで」

「hyde‥」

h「しっかりしろ!」


こんな強い口調のhyde初めて見た‥

「はい」

やっぱり男の人って強いな‥

そして本番
私はKenちゃんの大切なギターを抱いて
ラルクと同じステージに立つ
タモリさんが
Kenちゃんのケガのことを話しNANAが代わりにギターやるって話してくれた。

Kenちゃんを想って弾いたギターからは
あの切ない音が出てた。

そして私のソロも
Kenちゃんのこと考えて涙を流しつつも きちんと歌えた。
 
本番を終え
私はラルクと一緒に病院へ向かう為
ユッキーの車に乗り込もうとしたその時

女「NANAさん」

さっきの女の人‥
振り向いた私にナイフのようなものを振り上げ‥
私は思わず目を固く閉じた。

h「奈名に傷つけたら許さん」

hyde?目を開けると
私の前にはhydeがいて
女の人のナイフを持つ手を掴んでた

ユッキーは警備員を連れてきて
女の人は警備員に連れて行かれた。

hydeは私を腕の中に包み込んだまま
車に乗り込んだ。
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