虹(hyde×Ken夢)連載

□【虹】第十章
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「Kenちゃん疲れた?」

K「んーん、なんで?」

「なんか、ぼーっとしてるから‥寝てもいいよ?襲わないから」

K「またそれかぁw」

‥襲われたいっちゅーねん(笑)

K「奈名に話あんねん‥」

「ん?どしたの?」

めっちゃ心臓うるさい。
まあ振られるのはわかってるけど
やっぱりこの先のことが気になって。

俺はソファに座る奈名の前に移動して
床にひざまづくような形で下から奈名を見る。

「Kenちゃん?」

K「俺‥奈名のこと好きや」

「うん?私もKenちゃん大好きだよ?」

K「ちゃう‥その好きやなくて‥hydeが奈名を好きっていうのとおんなじ好き」

「‥‥‥‥え」
 
ほら困ってるやん
だから隠しときたかったのに‥

K「‥拒否せんとって」


俺は奈名の膝に顔を伏せ腕を腰に回してすがるように抱き着いた。

「Kenちゃん‥」

K「気持ち悪いやんな、俺が奈名に優しかったんも、奈名の傍におったんも、全部‥奈名が好きやから‥」

奈名は俺の頭を撫でてくれる。
 
「それがなんで気持ち悪いの?」

K「だってずっと好きやってんで?いいお兄ちゃん演じて‥」

「気持ち悪いわけないじゃない‥」

俺は恐る恐る顔を上げると
奈名はポロポロ涙を溢れ出してた。

「Kenちゃんがいなかったら‥生きてけない」

そう言って俺を離し
俺とソファの僅かな隙間にストンと降りて
ぎゅーって抱き締めてくれた。
その瞬間俺からも涙が滝のように流れた。
 
 
 
――奈名 side――
 
 
私バカだ
Kenちゃんの気持ちに気付いてなかった
ずっとKenちゃんに辛い想いさせてた。

‥どうしたらいいかわからない

でもKenちゃんを離せない
離したくない

「泣かないで‥」

Kenちゃんの頬に触れると
吸い込まれるようにその唇にキスしてしまった。

そっと唇を離すと
直ぐにまたKenちゃんからキスされて‥
見たことのない表情で押し倒された。

Kenちゃんを止める気もない
私はKenちゃんの全部を受け入れた。

Kenちゃんに抱かれてる間、hydeのことも私の頭にはなかった。
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