ゲンとあたし
□not彼氏
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「ねぇアナタ、ちょっといいかしら?」
「!あたしですか?」
今日はゲンとデパートでお買い物。(タマゴはカバンの中だよ!)最上階の自販機で飲み物を買う途中でおねえさんに声を掛けられた。あたし何かしたかな…!?
「ちょっとちょっと!あんなイイ男、どうやって捕まえたのよ!?」
「イイ男?…えええまさかゲンの事ですか?!」
「ゲンって名前なのね!素敵!」
「別に彼氏とかじゃないんですけどね!」
「あら、そうなの?じゃあアタシがいただこうかしr「では!失礼しましたー!」……」
ふぅ…危ない危ない。このまま話してたらマシンガントークで気を失うとこだったぜ…!それに、ゲンを待たせたらあたしが怒られちゃうしね!
「彼女の荷物を全部持ってるのにイイ男だと思わないのかい?」
「んな!聞いてたのっ!?」
「やれやれ、またファンが増えたかな…」
「キザッ!うざっ!」
「ん?」
都合の良い耳しやがって!何よドSナルシストめ!ファンに埋もれてその綺麗なお顔が潰れちゃえばいいのよ!
「というか、彼女じゃありませんから!」
「じゃあ…恋人?」
「違いますっ!!もう!いい加減にしてよねっ」
なんであたしこんなに怒ってるんだろ…全部ゲンが悪いんだからね!先に最上階まで行ってるから!ぷんすか!
「何処に行くんだい?飲み物はさっき買ったよ?」
「え!じゃ、じゃあ帰る!荷物貸してっ」
ヒョイッ
「ダメだよ、女の子に荷物持たせるなんて」
「きーっ!」
「ははは、イイ男だろう?」
エレベーターに乗り込んであたし達はエアームドの背中に乗って家に向かった。
「(どっからどう見ても仲良しカップルじゃない!?羨ましいわ!)」
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