ゲンとあたし
□そうだ、バトルしよう。
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「リオル〜ルカリオって格好良いと思わない?」
『!!キャンッキャンッ』
うわ、すっごい首を縦に振ってる…そんなにしたら首痛めちゃうよ。
「やっぱりそうなんだ…っよし!」
レベルアップしよう!!
―――――
「リオル!電光石火!」
『キャンッ!』
家の周辺にある草むらを歩き回って経験値を上げる作戦だ!あっ今だよリオル!
『キャンッ』
「やったー!!スゴいよリオルー!!」
『♪』
「やぁ、キミのリオルすごく良い動きしてるね」
「え!あ、はい……?」
次々とポケモンを倒していったらエリートトレーナーとか自分で言っちゃう痛い人に勝負を挑まれちゃった…!
でもまだ電光石火とかしか使えないんですけどおお!!
『キャンッキャン!』
ああ、リオルはヤル気満々なのね…分かったよ、やってやろうじゃん!掛かってこんかい!!
「まずはこっちから行くよ!」
げ、ムクバード…だと…?!ちくしょうひこうタイプじゃないか!リオル上手く避けてーっ!!
ヒュッ
『キャンッ!!』
「リオル…っ」
ああっ一撃でフラフラじゃない!リオルが倒れちゃう…!!
「ま、待って!!」
「ムクバード、つばめがえし!!」
「ッリオル逃げてーー!!」
「アブソル、つじぎり」
「!」
「お前っ卑怯だぞ!乱入するなんて!」
「へぇ…よく言えたね、レベルが全く違う相手に勝負を挑む奴が(真っ黒)」
「買qッ、ヒイィーッ」
「ゲンっ…!」
「こんなところでバトルかい?」
「リオルがっ、リオルがっ…ひっく、うええ」
「治してあげるから家に帰ろう」
どうしよう、今ならゲンが救世主に見えてくるよ…。神様だよ、かっこいいよゲン。
「レベルアップしたかったのかい?」
「…うん。リオルがね、ルカリオ格好いいんだって…だから、」
「無理をさせたらいけないよ」
「…ぐすん」
強くなるもん。強くなってゲンと一緒にコウテツ島行くもん。
「よしよし」
「ゲン、ありがとう…」
「どういたしまして」
…リオル、泣き虫でごめんね。
一緒に強くなって思い出いっぱいつくろうね。
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