ゲンとあたし
□女子事情
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やばい、これは…ひと月に一度は来るというレディースデーではないか…くっ!!
「う、お腹いたい〜…」
もうベッドから出られないっす…心なしか腰も痛くなってきた…。
カチャ
「名無し、いつまで寝てるんだい?起きないと締めるよ?」
な、なにを?!
ってかそんな、うぅ、揺らしたら…気持ち悪い。
「具合でも悪いのかい?」
「う、ん…あの、お腹と腰が痛くて…」
これ言えば大体解ってくれるよね?きっと解ってくれるよ。…うん、ゲンさん、あたしは信じてる。
「…ああ、アレか」
「!えっ理解した?」
「無理しないでね」
おおお!なんというか心が通じたっていうか!さっすがゲンさん、伊達に波動使いやってないね!
「さ、ベッドに寝て。今日から全部私に任せなさい」
「ええっそんな、いいって!」
「駄目。体調崩されても困るしね」
「うん、わかった…」
ゲンって意外と優しいところとか真面目なとこあるよね。そりゃ皆には優しいと思うけどさ!だって黒いんだよ?!悪魔だよ!!…だけど、こういう時はいつも優しいんだよね。ママぁ…!(じーん)
「多少予定が狂ったな…これから色々と忙しいね、名無し」
「あたし大丈夫だよ!だからゲンはお仕事してていいよ!」
「なに言ってるんだい?一番辛いのは名無しなんだから、一緒に乗り越えようね」
「うん…?」
なんだか励まされているような…それに一緒にって、やだなあゲンってば大げさ過ぎ!
「ははは、嬉しいよ名無し。ちゃんと大切にするからね」
「…ん?」
ゲンさん?お腹撫でないでくれる?いやいや、天使のように微笑まなくていいからね……ってあれ?この光景って、なんだか…夫婦的な感じの……ッえええ!!?!
「ははは、パパだよー。聞こえt「なーーい!!」……」
「妊娠とかしてないから!!生r…じゃなかった、お腹と腰が痛いだけ!」
「なんだ…てっきり名無しとの間に子どもが出来たのかと…なんだ…」
「なっ!てかそんな関係じゃないし!落ち込まないでよっあたしが悪いみたいじゃん!」
「どんな名前が良いかとか、色々考えてたんだけど…必要無かったかな…」
「っゲン…、」
「…はぁ…」
「…、」
「これから夫婦の営み、シようか?」
バキッ
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