庭球
□2話
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県大会も無事優勝し、関東大会を控えたある日のミーティング中。
『突然ですが、明日から蓮二の叔父さんのペンションで、合宿という名のお泊り会をすることになりました』
「「「…合宿という名のお泊り会??」」」
プリガムレッドが聞き返してきた。
『そうだよ』
「千葉でいいんだったな?」
蓮二が確認してきた。
『うん、あと精市の臨時退院が被ったから本人からの要望で一緒に行く事になったよ。
流石に試合は出来ないけど、ラリーくらいなら出来るって』
「楽しみっスね!」
赤也は嬉しそうに言った。
精市とテニスをするのを余程楽しみにしていたのだろう。
『ふふふ、明日は5:00に学校ね!
持ち物はこの紙に書いてあるから。
あと、おやつは食べ切れる量でね』
僕は全員に紙を配った。
『何か質問ある?』
僕が聞くとブン太が、ビシッと手を上げた。
『はい、ブン太』
ブン太を指すと、
「バナナはおやつに入りますか?」
と小学生がするような質問をしてきた。
「たわけが
バナナはおやつに入るかなどと貴様は小学生か!!」
『ふふ...おやつに入らないよ。
でも食べすぎでお腹壊すといけないから3本までね』
あまりたくさん持ってこられても困るので、制限をつけた。
ブン太なら普通に売っているひと袋どころか、木からなっている一房持ってきそうだもん。
「了解」
『他に質問ある?』
確認の為に聞いたが、誰も手を上げなかった。
『無いようなので、今日のミーティングは終了』
「「「「「「「イエッサー」」」」」」」
その後、皆で病院に向かった。
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