絶対可憐チルドレン

□出会い
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「クソっ皆本めっ!1人であんなに綺麗なお姉さんと話しやがって!」


薫の持っていた紙パックが、音をたててグシャッと潰れた。


「...薫ちゃん、何処から見てもただの変態よ。それよりもあの人誰かしら?」


「さあ?彼女やないの?」


3人が見ていたのは、カフェで愛と皆本が仲良く話しているところだ。
だが3人は愛のことを知らないため、
彼女かと勘違いしていた。顔はよく見えないが。


「薫ちゃん、誰かこっちに向かってきてるわ!」


紫穂が近づいてくる足音に気づいた。


「何処だ!?」


「あれは...!」


「よぉ、お前らそんなとこで何やってんだ?」


「「「賢木先生!」」」


「コソコソしてて、はたから見ると不審者みたいだったぞ?」


賢木が率直な感想を述べる。


「そんなことより、皆本の彼女だ」


「はぁ?皆本に彼女できたのか?」


賢木は、皆本に彼女がいると知らなかった。


「先生知らないの?」


「あぁ、それにあいつは、とある人に片思い中だぞ?」


「「「誰!?」」」


賢木がつい漏らした情報にチルドレンが食いついた。


「えーとな、髪が白くて、目の色が銀で美人だな」


「あの人みたいな?」


薫が一人の女性を指差した。
その指差した先にいたのは、皆本と談笑中の愛だった。


「そうあの人みたいな感じだ!
ん?やけにそっくりだな...本人みたいだ」


賢木が首を傾げる。
そこに愛と談笑していた皆本が、賢木に気づいた。


「おい、賢木!ちょっと来てくれ!」


「何だ?」


皆本の位置からは賢木しか見えず、チルドレンに気づくことはなかった。


「どうした皆本?」


皆本のもとに行った賢木は尋ねる。


「会わせたい人がいてね。賢木、覚えてるだろ?」


皆本が言うと、愛が笑った。


『久しぶりね、修ちゃん!』


「?...お前愛か!?









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