短編
□本編特別編1
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相変わらず涙両親は仕事で家を空けていた。そして、この日は花宮の両親もとある事情でいなかった。
二人はその夜は花宮家で夕飯と風呂を済ませ、リビングでソファーに座ってテレビを見ながらくつろいでいた。そのまま泊るので涙の服装はパジャマで、花宮の方はTシャツに短パンという格好をしていた。
テーブルの上には二人分の飲み物とチョコレートが置かれていた。
『真・・・。』
「あ?どうした。」
『私の事、好き?』
「・・・・・・。」
花宮はしばらく思考停止の後
「//はあ?!・・な、なんだよ!急に//」
顔を赤くし、かなり動揺しつつ涙を見る。
涙は眼が据わっていて、顔がほんのりと赤かった。そして、少しお酒臭い。
「ん?お酒臭い?・・・ま、まさか!」
花宮はテーブルに置いてある自分の飲み物を少し飲んだ。
「これ酒じゃねーか。親父のやつ、酒やめたんじゃねーのかよ」
花宮曰く、父親はすでにお酒をやめたはずだった。ちなみに母親はお酒を飲まない。だから、花宮家にはお酒など存在しないはず、だった。
「とにかく、だ」
この状況をなんとかしなければならない。
『ま〜こ〜と〜』
そう言って花宮に抱きつく。
「なっ//おい!離れろ!」
『いーやーだー!・・真といるの!』
普段と違う涙に花宮は思わず、理性が揺らいだ。
「っ//・・とにかく水だな」
キッチンに行こうとする花宮を涙はくっついて離そうとしない。
「〜〜動きにくい。ちょっと離れてくれ涙」
『む〜分かった。』
(案外素直だな)
そう思いつつ急いでキッチンに向かい水をコップに注いで持って戻ってくると
『あ、熱い・・・』
「なっ//バァカ!! 何服脱ぎだしてんだ!早くきろ!」
花宮はコップをテーブルに置き、パジャマの上着のボタンをはずしていた涙を止める。
『嫌だー!脱ぐのー』
負けじと涙はボタンをはずす。下着がみえはじめ、花宮は必死で止める。二人はソファーの上でもつれあっていた。いつの間か下に涙、上に馬乗りになっている花宮。だんだんと二人の体力が落ちていく。
『はあ、はあ、・・熱い・・』
「っ////」
花宮は理性が吹き飛びかけた。上の下着が見え、頬、体を紅潮している涙、呼吸が荒く、涙目でこちらを見上げてる。
ゴクリッ
唾を呑みこむ。
そして、そんな花宮に追い打ちをかける。
『真・・・頂戴?・・お願い』
プッツン
花宮の理性は完全に吹き飛んだ。