花宮の幼なじみ!?
□栄冠の五将登場
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「この子誰?」
「誰ー、誰ー、花宮の彼女ー?」
興味そうに花宮の隣にいる名無しに近づく葉山と実渕。
「一応、紹介しとくか、おい、自分で名乗れ」
(無冠の五将が全員いる・・・・あ、今は栄冠の五将か。)
『白柳 涙です。よろしくおねがいします。』
そう言って一応、お辞儀をした。
「へえ、涙ちゃんっていうのか、あ!、俺の名前はだな。ん゛っ・・♪この木〜何の木、木になる木〜♬の「木」に大吉の「吉」で木吉だ。」
『あ、はい。』
(急に歌いだしたよ。この人。いつも紹介するときこうやってんのかな・・)
「んで鉄アレイの「鉄」に平社員の「平」で鉄平だ。」
『あ、はい。』
(変わった人だな・・」
「おいっ、木吉、普通に紹介ってもんができねえのか」
とつっこむ花宮。
続けて、
「俺は、葉山 小太朗!えーと、木吉みたいに紹介するとー♬この葉〜♬「はい、次。」
葉山の言葉をさえぎり、根武谷にふる。一人、ベンチで今だ牛丼を食べる根武谷は飲み込んだ後、
「根武谷 永吉だ。」
と言ってまた牛丼を食べ始めた。
そして、最後に
「私は実渕 玲央よ、よろしくね」
と実渕は頬笑みながら言った。
「・・・・というわけでこの五人が今日の一年のスタメンなんだ。」
花宮は涙に説明をする。
『へえー。・・・てか、何で私を紹介したの?』
「ん?別に意味はねえよ。あ、涙。ちゃんと持ってきたか。」
『え、あ、うん。はい。』
バックからとりだし、渡したのは蜂蜜レモンづけ。昨日の夜に頼まれた物だ。
「ありがとな。」
花宮は受けとり、ベンチに置きに行こうとした。
「なんや。面白そうな子、おるなー」
ビクッ
と反応するのは花宮と涙。
「今吉サン・・・」
(今吉翔一・・・)
眼を細め、涙を見る。ニタリと笑う今吉はまさに妖怪のようだった。