蠅王短篇

□俺だって男。
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名無しさん「神崎くーん!」



名無しさんがいつもの様にバァンッ!と3-Aの扉を勢いよく開けて突入してくる。



…良い加減、扉壊れんぞ?;



神「どーしたんだ?」



名無しさんはツカツカと歩み寄り、俺が足を乗せている机の上に登って膝をついた。



前かがみにズイッと顔を近付けてきたかと思うと、突然



名無しさん「ちゅーしよ?」



神「ハァッ!?//」



いきなり何言ってやがるコイツ!?



夏「ブッ…ハハハッ‼何でまた、そんなこと言い出したのよ名無しさんちゃん?笑」



名無しさん「辰巳と話してて、神崎くんとちゅーしたことないって言ったら『ばかめ、それはお前のことが好きじゃねぇからだろうが』とか言われちゃって!?悔しいから、神崎くんとちゅーしたら愛し合ってるって証明出来るじゃない?」



単純って怖ぇ…((迫真



神「名無しさん、帰るぞ。」



名無しさん「え、ちゅーしてくれないの!?」



若干涙目になった名無しさんを見て、何かが吹っ切れた。



名無しさんを胸元に引き寄せ、耳元で囁く。



神「ちゅー以上の事してやっからよ。」



手を離して、名無しさんの顔を見るとリンゴの様に真っ赤になっていた。



夏「神崎君、何言ったのー?名無しさんちゃん真っ赤じゃない笑」



夏目をスルーして、カバンを手に取り教室を出ようとすると、背中に柔らかい衝撃。



名無しさん「も、神崎くんのバカァッ!//」





俺だって男だ。





(良い加減やめてよね、あのバカップル笑)
(夏目、そう言うな…。神崎さんの幸せだ。)
(城ちゃんも神崎君大好きだよねー。)
(…////←)




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