古の君色-イニシエノキミイロ-

□第6話
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体育祭二日目。



昨日の個人戦ではそれぞれあまり良い結果が出ないで終わった。





でもあたしたちの本番は今日の大縄跳びだから。







まさに今クラス全員で指定された場所に向かっているとこ。





「あー緊張するー」


杏「ははっ、あたしも」





いつもの4人で歩いて話していた。






勇「ここ?」







指定されたところにつくと石灰で自分たちのクラスが書いてあった。






杏「ねぇねぇ円陣組もっ」


「ははっ、いいね」






そういうと勇人と悠斗が皆に声をかけてくれて肩を組み、円になった。




アナウンスの人はあたしたちのクラスを見て実況をしている。



それにつられて注目を浴びた。








「…」


杏「…」


悠「…」


勇「…」




杏「なにこの沈黙」


悠「はやく言えよ」





悠斗がそういうと一斉に名無しさんを見るクラス一同。





「へ?あたし?」


杏菜「名無しさんしかいないでしょ」


「えっ、なんて言うの?」


勇「適当適当っ」


「んー…」








少し考えたあと、「よし」と一言。







「目指せ100回!!!

ぶっちぎりの優勝目指して

頑張るぞーー!!!」






あたしがそういうと一歩皆で足を出して「おー!!」と力強く言ってくれた。




すごく嬉しかった。









勇「大丈夫」


「ん?」


勇「俺らのクラスは他のクラスより団結力半端じゃないから。

一番理解してるの名無しさんやろ?」






笑顔のまま勇人にそう言われ、迷い無く頷いた。









そしてそれぞれ前々から決めていた並び順につき始まりの合図を待つ。










『今まで練習してきた成果を発揮して頑張ってくださいね!!




それでは始めます。


よーい…スタートォ!!!!』









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