ハレルヤチャンス
□クラスマッチ
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「キャーッ!!」
「冴くん頑張って!」
ん?
なんだ?
あぁクラスマッチだからか
冴はクラスマッチや運動会では何か人気あった気がする
とりあえず、りんちゃんを探さなきゃ
女子は体育館だよな
体育館に向かう途中で、後ろから体操服の裾を引っ張られた
「さえたん。お疲れさま。ともずっと応援してたのに全然とものこと見てくれなくて寂しかったでちゆう。気がつかなかったの?」
「えっ、あぁごめん。集中してたから。」
「集中してるさえたんかっこよかったでちゆう。次は決勝だよね。とも一生懸命応援するね。」
「ともーみ。冴達ってまだ付き合って『今日で3ヵ月目。まだまだだよね。てか記念日覚えてくれてて嬉しい!』」
冴達ってまだ付き合ってるの?付き合ってるなら、他に好きな人いるから別れてほしい。って言おうとしたのにまさかよりによって今日が記念日だなんて・・・
しかも、ともーみかなり喜んじゃってるよ
「本当はね、 今日の帰りにでも渡そうと思ったんだけど、決勝前が良いと思うから、今渡すね。」
「えっ、ちょっ、何してるの?」
「ミサンガのプレゼントだよ!」
「ちょっと、まってよ。てか勝手に手首に付けんなよ!」
「えっ、ごめんね…。」
普段全然怒らない冴が怒ったから、今にもともーみは泣きだしそうな目をしてる
「いや、冴こそごめん。次決勝だから、ピリピリしてた。あとさ、なんか腕に違和感有るから、外して良い?このミサンガのせいで、決勝活躍出来なかったらダサいじゃん。てかともーみのせいにしたくないし。」
我ながら良い理由を思いついたと思った
すると、いきなり首にともーみの腕が伸びてきて、抱きつかれた
「さえたん。かっこよすぎ!とものせいにしたくないとかイケメン!やっぱり、さえたんはともの王子様!」
「ちょっと、いきなり抱きつかないでよ。」
「いやん。はずかしがってりゅの?さえたんかわいい!」
「ちょっと、まじで離れて!」
「このまま、この前みたいにキスしちゃう?」
「はっ?しないし!何いきなり言ってるの?」
ヤバい!
キスとか、りんちゃんが見てなくても、学校でしてるのを見られたら直ぐにりんちゃんの耳にも入ってしまう
もしかしたら、ともーみと付き合っていることもバレてしまう
「冗談だよ。皆いる学校ではしないから。さえたんをからかっただけ。」
「ふー。冴ちょっと、用事あるから先行くわ。」
ともーみが何か言ってたけど、全力疾走して教室まで戻った