ハレルヤチャンス

□未成年の主張
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「やびゃ〜!!ゆきりん、宮澤先輩と知り合いだったの?」


「仲良さそうだし、イケイケやん。」


何か2人が少しだけ興奮している気が・・・



「2人ともいきなりどうしたの?」


「宮澤先輩といったらうちの学校の王子様なんです。ハアハア。」


この美少女は確か1年の渡辺さんだよな

この時は3人の組み合わせが意外に感じた



「ちょっと麻友、落ち着いて!さえちゃん驚いてるじゃない。」



「宮澤くんは、やっぱり告白されたの?」

あっ、はーちゃんから話かけられた


「えっ、冴はモテないから告白なんてされないよ?」


「これは噂通りの無自覚です!やびゃ〜!!」


「きっと今頃みんな宮澤くんを探してると思うけどなぁ」


冴は、はーちゃんを探してました。なんて言えないや



話題を変えつつ、何とか気持ちを聞かなきゃ!


「ねぇ、さっきから甘い匂いがするんだけど何作ってるの?」


「ケーキだよ。」

「何で?」


「それは秘密なのです。」


「誰かにあげるの?」


「えっ、何で分かったの?」


「『ゆきりん!』」


2人がハモった


「えっ、ごめん。」


「冴、誰にも言わないから大丈夫だよ。」


「実はおしりこちゃんにあげようと思ってるんです。」



おしりこちゃんって言われても、誰か分からないんですけど


てか、おしりこちゃんってあだ名ウケるべ


「サプライズだから、大島くんには内緒だよ。」


「何で優に内緒なの?おしりこちゃんにあげるんでしょ。」


「だから大島くんには内緒にしなきゃ。」


おしりこちゃんってまさか、にゃんにゃん?


「いや、優もあー見えて口固いよ。」


「宮澤くん何か勘違いしてない?」


「おしりこちゃんとは優くんのことなのです!」


「え〜!!」

たぶん、今日一の声が出たと思う



「さえちゃんって意外と頭弱いの?」


りんちゃんが笑ってたから、それだけで、今日一幸せになった  


りんちゃんの笑顔もっと見たいなぁ

りんちゃんともっと話したいなぁ



でも、冴にはやらなきゃいけないことがある



「麻友ちゃんは、もしかして優のこと好きなの?」



「好きですよ。じゃなきゃ誕生日にサプライズでケーキをあげようなんて思わないでしょ?」



「酷いこと言うようだけど、優はにゃんにゃんのことが好きなんだよ。」



「知ってますよ。おしりこちゃんには、小さい頃からお世話になってるんです。だからそのお礼みたいなものです。それに私が好きなのはフランシスお兄ちゃんだけですから!」



フランシスお兄ちゃん・・・

また凄いあだ名だ


まぁいっか


「渡辺さんはフランシスお兄ちゃんが好きなんだね。ということは恋する乙女だ!」




「まゆゆは3次元にもっと興味をもたないとダメだよ。」



3次元?

まぁいっか



「そんな片山さんは好きな人とかいるの?」


ちょっと唐突すぎたかな?


「私は・・・。頑張ってたけど、ムリみたい。だからもう、あきらめて新しい恋をしようかなぁって思ってるの。」


はーちゃんは無理して笑ってるような気がした



りんちゃんを見ると、悲しそうな顔をしていて、冴の心臓がキュッと苦しくなった




「片山さん。諦めたらそこで試合終了だよ!やってみなきゃ分からないじゃん!!思ってるだけじゃ気持ち伝わらないよ!諦めるのは、気持ち伝えた後でも遅くないから!!」




「宮澤くんって熱い人なんだね。ありがとう。何か勇気出た!諦める前に気持ち伝えようかな。それで振られたら、キッパリ諦めるよ。」



「はーちゃんなら大丈夫だから!いつでも味方だからね。」



「ありがとう。私、決めた。気持ち伝える!」




「やびゃ!はーちゃんカッコイい。」


「はーちゃんファイト!」



良かった〜
ん?

あっ・・・!!
ヤバい


才の応援するつもりが、いつの間にかはーちゃんの応援してるし・・・
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