ハレルヤチャンス

□高校総体
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「ワー!!」

得点板を見ると68対52で勝っていた


「気をつけ、礼」

「ありがとうごさいました」


終わったのか?



「集合!」

才が皆を集めた


「いいか、お前ら。次はいよいよ決勝だ。気合いを入れ直せ!」

「はい!」

「じゃあアップは1時間後にするから、それまでしっかり体を休ませろ。でも体を冷やさないようにストレッチを各自しておくように!」

「はい。」


皆が待機場所に戻って行った


今日は決勝リーグ

これに勝てば全国大会へ

負ければ引退




「冴、さっきの試合良かったぞ。次も頼むぞ!」


「あ、うん。」

「なんだ?元気無いぞ。まさかびびってんじゃねーだろうな?」

「なんだよ、優!お前と違って、びびってねーよ!」

「なんだとー、俺のどこがびびってんだよ?」

「おい、やめろよ。」

優と口論していたら、才から止められた


「大丈夫。俺たちなら絶対優勝出来るから!」

「あぁ、そうだな。」

着替えた後に、3人で体育館の外に出ると、りんちゃんがいた


あっ、にゃんにゃん、ともーみ、はーちゃん、まゆちゃん、その他にも数人友達が来ていた

やっぱり、りんちゃんだけは輝いているから1番に見つけられる

これは、冴の特技に出来るレベルだな





「こじぱ〜!」

「優ちゃん、お疲れ様!次も頑張ってねー。」

「次勝ったら結婚してくれ!」 

「はい、はい。」

「やっぱりぜー!」






「はーちゃん、応援に来てくれてありがとう。」

「ううん。才君かっこよかったよ。」

「ウホッ、向こうにバナナあるけど一緒にどう?」

「アハハ。うん、一緒に食べようか。」

「ウホッ!」



さっきまで、かっこよかった心友2人がデレデレ、ニヤニヤの変態に早変わりした


いや、優に至っては、常に変態だったな


その様子を呆れながら見ていたけど、りんちゃんは笑っていた

りんちゃんをずっと見ていたからかな?

目が合った


何かしなきゃと思って、足首に付けているミサンガを指差した

すると微笑んでくれた


冴に向かって微笑んでくれたってだけで、どうしてこんなに嬉しいんだろう



皆で待機場所に向かう最中、一番後ろを歩いていたりんちゃんの腕を掴み、こっそり皆の輪を抜け出した


自分でもすごい行動力だと思う

よし、今日はバッチリ決める日だ


気合いを入れ直した
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